三菱自動車の北米部門は、業界全体の供給制約により販売台数が制限されるなか、2022年第4四半期販売台数が20,756台、年間販売台数が85,810台を記録したことを発表した。第4四半期のMMNAのフリート販売台数は、小売店への納車に向けたディーラー在庫の最大化に年間を通じて集中したため、総販売台数に占める割合が過去最低となった。
2022年春に販売が開始された「アウトランダー」は、発売以来一貫してトップセラーとして記録を更新し続け、通年で40,942台を販売。単年度では同車種史上最高となった。一方、2023年モデルの新型アウトランダー プラグインハイブリッド車(PHEV)は、11月下旬にディーラーへの入荷が開始され、単月の販売記録を更新、他の単月モデルよりも20%近くを上回った。これによって、新型アウトランダーPHEVの販売台数は、在庫の積み増しが続く中、第4四半期には前年同期比37.5%増しに。全PHEVモデルの販売台数は、最初の月(12月)で前年比200%増となった。
車両や部品の供給、経済の変化、そして年を締めくくる全国的な悪天候による課題が続いているものの、アウトランダーとエクリプス クロスの総販売台数は2021年比でそれぞれ20.8%、19.8%増を記録した。アウトランダーは、販売台数のみで見ると、2022年第4四半期としては、過去最高であった前年に次いで、2番目に高い販売実績を達成した。
自動車業界全体が経験しているように、新年を迎えた北米三菱の在庫は、理想的なレベルをはるかに下回り、自然な顧客需要を大きく下回っている状態である。