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新型はプラットフォームを一新 FRベースの4WDモデルに
FRでいてくれるのか、他の2シリーズと同様FFになるのか、そもそも存続するのか――さまざまな憶測を呼んだ新型2シリーズクーペは、期待に応えて縦置きFRを継承し、ストレートシックスを搭載したMパフォーマンスモデルも即座に投入してきた。
エクステリア
新しいG42型は3/4シリーズと同じ後輪駆動のCLARプラットフォームがベース。先代のF22型と比べると、全長が90mm、ホイールベースが50mm長くなった。よりダイナミックな走りを実現するため、サスペンション取り付け部やアンダーフレームなどが強化されたほか、空力性能の向上も図られている。
M240iのフロントに縦置きされる3.0l直6は、F22型の同じ名称のモデルよりも大幅な出力向上が図られた。また、日本向けのF22型は後輪駆動のみが導入され、8速ATのほかに6速MTが選べたのも特徴だったが、G42型は発売時点では4WDで8速ATのみとされた。4WD化もあって車両重量はM440i xDriveと大差ないほどになっているが、ゆくゆくは2WDやMTが追加される可能性もありそうだ。
インテリア
日本向けの2シリーズクーペは発売時点では後輪駆動で2.0l直4にATを組み合わせる「220i」と同Mスポーツもラインナップされている。一方で、そう遠くないうちにMハイパフォーマンスモデルの「M2」が頂点に据えられることもすでに明らかにされている。
爽快に吹け上がる直6ターボ トラクション性能もお見事だ
387psの最高出力と、幅広い回転域で500 の最大トルクを発生する3・0lターボエンジンは、BMWの直6ならではの調律されたサウンドを放ちながら、どの回転域からでもレスポンス良く、力強くスムーズに加速し、トップエンドまで気持ち良く吹け上がる。8速となったATも、十分過ぎるほどの性能を効率良く巧みに引き出してくれる。
このエンジンフィールが味わえることこそ、このクルマをドライブする醍醐味と言えるだろう。トラクション性能も素晴らしい。xDrive(4WD)の効果はもちろん、電子制御のアダプティブMサスペンション(オプション)やMスポーツ・ディファレンシャルも効いているに違いない。
うれしい装備
引き締まっていながらもしなやかさを兼ね備えた足まわりが路面をしっかり捉える。雨の中で乗ると、そのありがたみをいっそう実感する。新しいプラットフォームにサイズの拡大や車両重量の増加による影響で、ドライブフィールもBMWのクーペに相応しい上質さが増している。
ステアリングにはズシリとした手応えがあり、ロール剛性も高く、切れ味の鋭いスポーティなハンドリングを実現している。0-100km/h加速タイムは4.3秒というデータどおり、M240iは体感的にもかなりの速さだ。いずれ出てくるM2がさらに速いのは間違いないが、M240iで十分という人は少なくないことだろう。
Country Germany Debut 2022年3月 車両本体価格 758万円
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.143「2022-2023 スポーツカーのすべて」の再構成です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/143/