「ジオランダーM/T G003にクルマを支えてもらいましたが、チームドライバー全員が『信頼して走ることができた』と大変喜んでいました」(TOYOTA GAZOO Racing Indonesia小原敏夫氏)
「AXCR」は1996年からスタートしたダカールラリーと同格式で行われるFIA(国際自動車連盟)公認レース。近年はタイを出発点として、アジア各国の山岳部やジャングル、海岸、プランテーション、サーキットなどが舞台となっており、毎年コース設定、通過国が変わる。今年はタイを出発点とし、ラオスまでの約2000kmで競われた。
総合優勝したのはトヨタ・フォーチュナー(※)で参戦した「TOYOTA GAZOO Racing Indonesia」の#105(ドライバー:青木拓磨選手/コ・ドライバー:イッティポン・シマラックス選手/ソンウット・ダンピファトランクーン選手)。レグ1でマシントラブルはあったものの、レグ2、レグ3で快走を見せレグ3終了時点でトップに浮上。その後はトップを譲らずにレグ5、レグ6を走り切りゴールした。
※アジアを中心に販売されている人気のフレームタイプSUV
また、同チームから同じくトヨタ・フォーチュナーで参戦した#121(ドライバー:トゥバグス・モレンシャディ選手/コ・ドライバー:ジャトゥポーン・ブラキッパチャイ選手)が2位を獲得した。
3位を獲得したのは三菱自動車の新型トライトン(改造クロスカントリー車両)で参戦した「チーム三菱ラリーアート」の#101(ドライバー:チャヤポン・ヨーター選手/コ・ドライバー:ピーラポン・ソムバットウォン選手)。同チームは昨年総合優勝を成し遂げており、2年連続で好成績を収めた。
TOYOTA GAZOO Racing Indonesiaでエグゼクティブアドバイザーを務める小原敏夫氏は、このようにコメントしている。
「我々は2017年から4回AXCRに挑戦してきました。今回1、2フィニッシュしたことは本当に嬉しい限りです。この結果はドライバーの努力だけでなく、日本人、インドネシア人、タイ人の3カ国のメカニックが一丸となってチームを支えてくれたことも大きいです。このチームを本当に誇りに思っています。横浜ゴムの『ジオランダーM/T G003』にクルマを支えてもらいましたが、チームドライバー全員が『信頼して走ることができた』と大変喜んでいました。
一方、チーム三菱ラリーアートの増岡浩総監督のコメントはこうだ。
「総合3位という結果で悔しさはありますが、3台揃ってゴールできたことは誇りに思いますし、新型『トライトン』の信頼性を皆様に知っていただく良い機会であったと思います。今回のレースで得たノウハウを活かし、さらにチームを強化して来年は優勝を目指して頑張ります。速く、安全に確実に走行するためにはタイヤのグリップ性能と信頼性がとても重要です。今回のレースはマッドな路面と高速走行コースがありましたが、横浜ゴムの『ジオランダーM/T G003』は、どんな路面にも対応して確実にグリップする非常に信頼性の高いタイヤであることを実感しました」
横浜ゴムが供給した「ジオランダーM/T G003」は、あらゆるオフロード路面で高い走行性能を発揮するとともに、優れたロングライフ性能を追求し、オフロード感を強調した逞しくアグレッシブなデザインを実現している。なお、ジオランダーM/T G003をはじめとした「ジオランダー」シリーズはモータースポーツで活躍しており、アジアや北米、メキシコなどの過酷なオフロードレースで輝かしい戦績を残している。