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輸入車ユーザーはメーカー認定オイルを選びたい
欧州の自動車メーカーはそれぞれが独自にオイルへの要求性能を定めており、その条件をクリアした製品のみを認証している。そうとは知らずに認証オイル以外を使用するとエンジン性能を引き出せないばかりか、トラブルを引き起こす可能性もある。純正もしくは認証オイルを入れておくのが間違いない選択だ。
例えばカストロールの『エッジ 5W-30 LL』は、様々なメーカー承認を取得。ACEA C3規格を推奨する数多くの輸入車に使用できる。カストロール独自のフルード・チタン・テクノロジー(油膜強化技術)により強靭な油膜を形成してくれる。
またelfの『エボリューションFULL-TECH VCX 0W-20』はACEA C5、C6に準拠。純正以外の選択肢がほとんどなかった最新のボルボ車にも安心して注入できる。
シェルがカー用品店向けに展開するHELIXシリーズも、リリース以来、着実にシェアを伸ばしてきている注目オイル。なかでもACEA規格を取得するなど輸入車にも最適な全合成油『HELIX ULTRA』は堅調な売れ行きを保っている。
新型車に求められる超低粘度オイルにも注目
燃費向上を図るべく、今や0W-16や0W-20といった超低粘度を指定している新型車も数多い。なかでもハイブリッドやアイドリングストップ車は、街中でのエンジン始動や停止を繰り返すためオイルにとっては過酷な条件となる。
誰にでも気軽に、安心して使用できるモービル1のセカンドライン、モービルスーパープテクションシリーズでは、そうした最新エコカー向けの『モービルスーパー3000』を開発。独自技術となるヒートアクティベートテクノロジーにより強靭な保護被膜を形成。ストップ&ゴーが続く市街地はもちろん、高速や峠でもエンジンをしっかり保護してくれる。
またGR86やフェアレディZ、シビックタイプRなど、最近増えている低粘度指定の国産スポーツ向きなのが『HKSスーパーゼロレーシング』。低温時のフリクション低減と高温時の強靭な油膜保持性能を両立するべく、長年のノウハウを注ぎ込んだ意欲作だ。
多走行車向けのオイルで大切なエンジンを守る
走行距離が伸びるとシール硬化によるオイル漏れのリスクも高まる。そうしたトラブルの予防にもなる多走行車向けのオイルも人気だ。シールコンディショナーを処方した『モービルスーパー2000ハイマイレージ』はオイル漏れを予防し、エンジンのアンチエイジングに貢献してくれる。またエンジン保護をコンセプトに開発された『エナジールブ・シールド』は、エステル系FM剤を配合することでエンジン内の劣化を抑制し、常にクリーンな状態をキープしてくれる。
滑らかなエンジンフィールや静粛性が実感できる『TAKUMIハイクオリティ』も、洗浄分散性能を高め、交換サイクル1万km以上というロングライフを実現しているのが特徴。手頃感のあるプライスも魅力だ。
ハイエースなどに最適なDL-1適合ディーゼル用オイルもある
ハイエースやデリカD:5など最新クリーンディーゼル車の多くはDL-1規格を推奨しており、これに適合しないオイルを入れるとDPFと呼ばれる排気ガス浄化装置が詰まる恐れがある。モリドライブがリリースする全合成油『アクトプラス DL-1』は、冷間時の始動性や耐熱性などの基本性能を高めつつ、0W-30の粘度とすることで燃費や静粛性にも配慮。独自処方によりトルク&パワーアップも期待できる。
このようにひと言でオイルといっても種類は色々。愛車に長く乗り続けたいなら価格ばかりに捕らわれることなく、自分のニーズに合った銘柄を選びたいものだ。