目次
外装:頑固な汚れはクリーナーの活用は必須
クルマの汚れの定番の一つに、アウトドアレジャーで付着する泥汚れがある。しかしこういった汚れは洗浄力の高いカーシャンプーを使えば簡単に落とすことができ、例年であればそれほど苦労なくボディのリフレッシュが完了しただろう。
しかし今年の夏は高温かつ紫外線量もハンパなく、照りつける太陽で様々な汚れが固着してしまう。特に今年はスコールのようなゲリラ豪雨で、雨が降った次の瞬間に快晴の太陽が顔を覗かせたため、雨水の残留物はかなり広範囲に広がっている。
強固に固着したこれらの汚れはカーシャンプー程度ではビクともせず、洗い終わってもしっかりと浮き出てくる。そのため汚れをしっかりと落とせるクリーナーを使用するのがベストなのだ。なお洗浄力の高いクリーナーは、コーティング皮膜までもリセットしてしまう。そのため保護性能の高いコーティングを新たに施工することも忘れずに。
タイヤ&ホイール:ブレーキダスト徹底洗浄&コーティング
ホイール清掃を怠ってしまったため、スポークの付け根やリムのフチにはブレーキダストが固着してしまい、シャンプー洗車では落とすことができなくなっている。こんな固着した汚れにはやはりブレーキダスト除去に特化したホイール用クリーナーを使用するのがベスト。強固に焼き付いたブレーキダストは、強力なクリーナーを持ってしても完全に取り去ることは難しいレベルまで育ってしまっている。それだけに早めの処置は重要なのだと思い知らされたのは言うまでもない。
窓:視界を遮る汚れをオールリセット
ゲリラ豪雨や走行中に付着する虫の死骸、さらにはウォータースポットなど、ガラスに関するナツ汚れ&ダメージは多種多様。もちろんフロントウインドウに関連したものばかりでなく、汗ばんだ手が触れてしまうことで内窓に皮脂汚れが付着していることも多々ある。そんな様々な汚れを放っておくと、運転中に視界不良の原因になることは言うまでもない。そこでボディやエクステリアのリセットに続き、ガラスケアもリフレッシュの重要なポイントになる。
内装:汚れやニオイを元から断つ
シートやドア内張り、ステアリングさらにシートベルトなど、汗をかいた状態で触れる機会が多い場所は、皮脂汚れが付着していると考えるのがベター。そのため専用のクリーナーを利用して清掃するのは最低限のリセット術と言えるだろう。また炎天下に晒されるダッシュボードも、埃をはじめ皮脂など様々な汚れが付着している。こちらも専用クリーナーを利用して汚れを除去しておくことで、素材の変質などを防ぐことができるのだ。
機関:予防整備で夏のストレスを解消
今年の夏を賑わせたトピックでは、バッテリー上がりによるトラブルが数多く報告されている。近年のバッテリーは性能がアップし、限界ギリギリまでその性能を担保してくれている。逆に限界を超えてしまうと一気に機能喪失となるため、「さっきまでは大丈夫だったのに……」というトラブルも少なくない。
ちなみにバッテリーの寿命は一般的には3年程度と言われているが、エアコンなどをフル稼働させ電気を使いまくっていると、バッテリーの充電量は落ちてしまう。ましてやドラレコの駐車監視モードを利用していると、常に電力は逼迫した状況にもなり得る。そのため寿命期間を問わず、ライトの照度やパワーウインドウの挙動など怪しい兆候が見られたら交換してしまうことが安心。
また、酷暑の中でエンジンオイルの劣化はさらに進んでいる。そのため交換サイクルを待たずして、予防的にオイル交換を行っておきたい。同時にエンジンルームを清掃しておけば、オイル漏れなどのトラブルを早期発見できるため、合わせて作業しておくのがベスト。