欧州トヨタ、2種のコンセプトモデルを発表し、BEV専用ラインアップの拡充と先進バッテリー技術を予告!2027年から2028年にかけて最初の固体電池を市場導入!

トヨタモーターヨーロッパ(TME)は、欧州でのゼロエミッション達成に向けた今後の製品および技術の詳細を発表した。2026年までに6つのBEV専用モデルを導入するという約束の詳細を明らかにし、「アーバンSUV・コンセプト」と「スポーツクロスオーバー・コンセプト」の2種のコンセプトモデルを発表した。この2つのコンセプトは、昨年公開されたコンパクトSUVコンセプトとbZ4Xに加わるもので、全6モデルのうち4モデルが公開されたことになる。また、2026年以降の車両に展開される次世代バッテリー技術の開発についても言及された。

トヨタが2026年までに6つの専用BEVをラインアップ

トヨタは、欧州市場において2026年までに6種類のバッテリー電気自動車をラインアップすることを発表しており、すでに発売されているbZ4Xと昨年のフォーラムで発表されたコンパクトSUVコンセプトに加えて、さらにラインアップを広げる2車種「アーバンSUV・コンセプト」と「スポーツクロスオーバー・コンセプト」をプレビューした。

欧州では、トヨタは2026年までに6つのBEV専用モデルを導入する計画として、電動化商品の多様なポートフォリオは、2035年までにZEV(ゼロエミッション・ヴィークル)のみを提供し、2040年までに完全なカーボンニュートラルを達成するというトヨタモーターヨーロッパの目標に向けた推進力となる。

「アーバンSUV・コンセプト」

「アーバンSUV・コンセプト」は、来年(2024年)、欧州最大のBEV市場セグメントのひとつになると予想される生産間近のデザインコンセプトである。この新型コンセプトモデルは、計画されている6車種のBEV専用ラインアップの中で最もコンパクトなモデルながら、本格的なSUVデザイが特長だ。同クラスのトップセラーであるハイブリッド電気自動車の「ヤリス・クロス」の成功を活かして構成され、全輪駆動のオプションに加えて、2種類のバッテリーなど、B-SUVセグメントにおける多用途性に富むように設計されている。

ボディは、力強いショルダーにコンパクトなボディ、高いドライビングポジションなど、本格的なSUVとしての存在感を備えている。インテリアスペースは、必要に応じて乗員スペースや積載スペースを優先させることが簡単にできるフレキシブルな空間が確保されている。

パワートレインは前輪駆動と全輪駆動の両方が用意され、AWDはトヨタの製品DNAの重要な部分を占めている。同様に、市販モデルはデュアルバッテリー戦略を実装し、ユーザーは、アクセス性や航続距離のニーズや優先順位に合わせて、容量の異なる2つのバッテリーオプションから選択することができる。

さらなる詳細と生産モデルは、2024年中に発表される予定とされている。

「スポーツ・クロスオーバー・コンセプト」

発表された「スポーツ・クロスオーバー・コンセプト」は、2025年までに電動化シリーズに加わる新型BEVモデルだ。流麗なエアロシルエットと特徴的なファストバックラインが特長の一台で、BEVラインアップのスタイルを牽引する存在になるだろう。5つのドア、大きなトランク、ゆったりとした後席の足元スペースといった実用性と最高の快適性を兼ね備えている。欧州では2025年に導入される予定とされている。

2026年以降の次世代バッテリー技術

トヨタが2026年以降に向けて開発している次世代技術は、自動車の開発、製造、使用方法を変えるものである。誰一人取り残すことなく、すべての人に持続可能なモビリティを提供するというトヨタのコミットメントに忠実に、ゼロ・エミッション・モビリティを手頃な価格で利用できるようにするための開発が推進されている。

その第一弾は、従来型の構造で設計されながら、現行の「bZ4X」と比較して2倍の航続距離と20%のコスト削減が期待できるとされるパフォーマンス・バージョン。さらに、それに続くように、BEVの普及に貢献する良質で低価格のバッテリーが登場する。この電池は、新しい形状、バイポーラ構造を持ち、主要材料としてより安価なリン酸鉄リチウム(LFP)を使用する。これにより航続距離を20%伸ばし、コスト40%削減が目指されている(bZ4X比)。導入される第3のバッテリーは、バイポーラ技術と高ニッケル正極を使用することで、さらなる低コスト化と航続距離の延長が期待されている。

アーバンSUV・コンセプト ギャラリー(全21枚)

スポーツクロスオーバー・コンセプト ギャラリー(全17枚)

アーバンSUV・コンセプト&スポーツクロスオーバー・コンセプト ギャラリー(全5枚)

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