新型トヨタ・タコマが米国で登場!TNGA-Fプラットフォームで再設計され高強度な車両剛性を実現!

トヨタは、米国向けピックアップトラック「タコマ」の新型モデル(2024年型)の車両装備を発表した。ゼロから再設計された新型タコマは、タンドラ、セコイア、ランドクルーザーと共通のTNGA-Fグローバル・トラック・プラットフォームをベースに設計され、米国市場向けに特別に設計・デザインされている。高強度の箱型スチールラダーフレームで構成され、オフロード愛好家が好む数々の機能が追加されている。新世代タコマの飛躍のひとつは、フルモデルチェンジされたコイルスプリング・マルチリンク・リアサスペンションである。ほとんどのグレードに設定されたこの新しいサスペンションは、新型タコマの乗り心地とハンドリングを全体的に向上させ、オンロードでもオフロードでも優れたマナーを実現する。新型タコマは、 2023年12月に米国のトヨタ販売店に導入予定とされ、約464万円(編集部換算値)から販売される。

2024年型「トヨタ・タコマ」のアップグレード内容

2024年型タコマは、タンドラ、セコイア、次期ランドクルーザーと共通のトヨタのTNGA-Fグローバル・トラック・プラットフォームを採用しており、兄弟車同様、ブランキングとレーザー溶接を施した高張力鋼板をシャシーの各所に使用し、剛性を高めている。アッパーボディには軽量化のためにアルミニウムを採用。フレームクロスメンバーも耐久性を高めるために強化されている。リアフレームエンドにはハイリフトジャッキポイントが組み込まれている。これにより、最大牽引能力は2,948kg、i-FORCE MAXモデルでは最大積載量が775kgにまで増加した。
※編集部換算値

新型タコマの乗り心地とハンドリング特性は、新たに設定されたマルチリンク・リアコイルサスペンションによって向上している。「SR」、「SR5 XtraCab」、「TRD PreRunner」モデルにはリーフスプリング式が引き続き採用されている。走行装備用には低速レーダークルーズコントロールやブレーキホールド機能、駐車時に作動する電子制御パーキングブレーキを搭載している。「i-FORCE MAX」を搭載した「TRD」以上のグレードには大型のリアブレーキパッケージが採用されている。

搭載のパノラミック・ビューモニターは、360度のトップダウンビューを誇り、車両周辺の見づらいエリアを含む全体的な視界の補助を行う。ブラインドスポットモニターは、トヨタの統合トレーラーブレーキコントローラーとともに作動する場合、トラックだけでなく、特定のトレーラーの死角も認識するように設計されている。もうひとつの特長的なアクセサリーは、ワイヤレス・トレーラーカメラだ。トレーラーの後部に取り付けると、デジタル・バックミラーにトレーラーの後方の様子をライブで高精細に映し出すことができる。2024年型タコマには、全車にトヨタのアクティブセーフティ&コンビニエンスシステム「トヨタ・セーフティ・センス3.0」が標準装備されている。

荷台の使用感をさらにグレードアップ

新型タコマでは、荷台の容積が7%拡大し、トノカバー装着時でも荷物の積み込みが簡単になっている。閉じたトノカバーの下にキャンプ用冷蔵庫や作業現場のギアを収納できるように設計されているため、ベッドはレールからデッキまでより深くなっている。軽量ながら頑丈なアルミニウム製テールゲートは、ジャム防止機能付きのパワー開閉機能を備えている。膝でテールゲートを押し上げるだけで作動するオートクローズ機能により、ハンズフリーでテールゲートを閉めることも可能だ。ガソリン車には400WのACインバーターコンセントが荷台とセンターコンソール後部に、i-FORCE MAXには2,400WのACインバーターが標準装備される。

オフロード走破のためのパワーユニットを豊富にラインナップ

パワートレインには、2.4リッター ターボチャージャー付き4気筒エンジンを搭載し、強力で効率的なパワートレインをラインナップしている。ほとんどのグレードで、新開発のインテリジェンス付き8速電子制御オートマチック・トランスミッション(ECT-i)との組み合わせにより、最高出力278ps、最大トルク429Nmを発揮する。エントリーグレード「SR」のパワートレインは、最高出力228ps、最大トルク329Nmを発生。レブマッチングとストール回避技術を備えた6速インテリジェント・マニュアルトランスミッション(iMT)モデルは、最高出力270ps、最大トルク420Nmを発生する。
※編集部換算値

新型タコマの「i-FORCE MAX」には、上級のハイブリッド・パワートレインが搭載され、このパワートレインは、「TRD スポーツ」、「TRD オフロード」、「リミテッド」グレードにオプション設定され、「TRD Pro」と「トレイルハンター」モデルには標準装備される。i-FORCE MAXは、i-FORCEグレードと同じ2.4リッターエンジンに、1.87kWhのニッケル水素バッテリーパックから電力を取り出す、8速トランスミッションに統合された48馬力の電気モーターを加えたものだ。この組み合わせにより、システム総出力は最大326ps、最大トルクは630Nmとなり、現行世代のV型6気筒エンジンのトルク出力をほぼ倍増させている。
※編集部換算値

スマートフォン接続機能と車両リモートコネクト機能が充実

新型タコマには、キャビンに大幅なアップデートをもたらす最新テクノロジーと情報画面が満載されています。新しい8インチまたは選択可能な14インチのマルチメディアタッチスクリーンは、トヨタの最新のオーディオマルチメディアシステムを表示。このシステムは、ワイヤレスのApple CarPlayとAndroid Autoに対応し、出力が強化されたQiワイヤレス充電パッドと組み合わせることができる。USB-Cデータおよび充電ポートはディスプレイの右側に統合されており、デュアルUSB-C充電ポートは最前列だけでなく、後席にも装備されている。ドライバー席には7インチ(上級グレードでは12.3インチ)のデジタルメーターディスプレイが装備される。

さらに、リモートコネクトサービスを契約すれば、車両と接続済みのスマートフォンから、車両のアンロック、テールゲートへのアクセス、車両の始動を行うことができる。デジタル・キーは遠隔操作で他の人と共有することもでき、クレジットカードサイズのスマートキーを利用することもできる。

新型タコマのガソリン仕様車のリアシート下部の収納スペースは、現行モデルの3倍のサイズに拡大されているため、リアシートバックをフラットに倒したときの積載スペース拡大量が大幅に大きくなっている。インストルメントパネルにはパッセンジャーが携帯電話や小物を置くための棚が、センターコンソールとドアパネルにはMOLLEパネルが装備されており、さらに多目的な収納が可能となっている。センターコンソールの助手席側、すべてのドア、助手席側にはラバーグリップを装備。ダブルキャブモデルには、Bピラーの頭上にアシストハンドルも装備されている。

新型トヨタ・タコマ ギャラリー(全64枚)

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