ヴェゼルe:HEV 長期レポート | ガラスコーティングしたばかりの愛車を高圧洗浄機で洗車する

ホンダ・ヴェゼルのプレミアムグラスコーティングの効果は?

プレミアムガラスコーティング撥水タイプを施してある筆者ヴェゼル
愛車ホンダ・ヴェゼルの洗車がなかなかできない。プレミアムガラスコーティングを新車購入時に施工してもらっているから、ということもあるが、それもそもそも面倒くさがりだから、である。それでも、たまには意を決して洗車することもある。アイリスオーヤマのタンク式高圧洗浄機を使って新車のヴェゼルを洗車してみた。
TEXT & PHOTO◎山上博也(YAMAGAMI Hiroya)

サンドカーキは土埃と同色系なので遠目には汚れて見えないが……

一見綺麗なようだが、じつは結構汚れている

自慢じゃないが洗車はあまりしないほうだ。そんな筆者が珍しく洗車をすると、かなりの確率で翌日は雨が降る。妻は、筆者が洗車している姿を見ると「明日は雨だから今日のうちに洗濯しなきゃ」とつぶやく。それほど我が家の定説となっている。筆者自身も「洗車すると雨が降ってまた汚れるから今日はいいか、また近いうちで」となり結局ずるずると洗車をしない日が続くのである。まあ洗車はひと月に一回すればいい方だ。

新型ホンダ・ヴェゼル購入記 「CX-ハリアー」とSNSで話題になったデザインが「じつはホンダらしい!?」と思えたのだ!

ワールドプレミアに向け先行撮影会でいち早く新型ヴェゼルの実車を見られたわけだが、撮影時はドアミラーの視界確保が確認できた以外はあっさりした水平基調のデザインは筆者の琴線に触れることなく今ひとつな印象だった。締め切りに間に合うよう事務所に戻り直ぐに撮影データを確認し入稿用データ作成のパソコン作業に入った。その時点では、まだ新型ヴェゼルのデザインに対し違和感は拭えなかった。しかしである……。 TEXT & PHOTO◎山上博也(YAMAGAMI Hiroya)

手で触ってみればこのように汚い

我がヴェゼルの保管場所は屋根のない外駐車場なのですぐに土埃(砂埃)がボディ表面を覆い、雨が降った後はドット模様の汚れとなってしまう。幸いにも?筆者のヴェゼルのカラーはサンドカーキと土埃と同色系なので遠目には汚れているようには見えず、それがまた洗車を遠ざけてしまっている。断っておくがそれを狙ってサンドカーキパールにしたわけではない。このサンドカーキパールが気に入ってオーダーしたのだ。そうはいっても洗車をあまりしないユーザーだというのはディーラーの営業マンもすぐわかるもので、以前オデッセイを買うとき白をオーダーしようとしたら「あまり洗車しないんだから絶対シルバーにしたほうがいいですよ」と指導され、シルバーカラーにした経験がある。結果それは正解だったので色選びに際して、多少は汚れのことも考えたのは正直なところ。

ガソリンスタンドの洗車機に入れてしまえば簡単なのだが、新車でガラスコーティングしたばかりの愛車を洗車機にかけてしまうのも、なんとなくちょっと気が引ける。まあ1年も経てばそれも気にならなくなると思うが、ガソリンスタンドが減ってきている昨今、少し走らなければ自宅近くにスタンドはなく給油のついででもないとちょっと出かけるのが面倒に思えてしまう。ガソリンスタンドへ行ったら行ったで洗車機待ち渋滞になっていることも多く、並ぶのがことさら嫌いな筆者はそれを想うと出かけるのがなおさら億劫になる。こうして洗車不精が続くのである。

頻繁に洗車する方は洗車機でも綺麗になるであろうが筆者のようにあまり洗車をしないような車の場合、洗車機では汚れを落としきれないのでやはり手洗いでの洗車ということになる。

筆者愛用のアイリスオーヤマのタンク式高圧洗浄機

筆者ヴェゼルの駐車場は自宅の建物横になるのだが、あいにく外に水道の蛇口がない。長々と家の中からホースを引っ張ってくるのも面倒なので、筆者はアイリスオーヤマのタンク式高圧洗浄機を購入し使用している。こちらもタンク(バケツ)に水を汲みに行く必要があり面倒だがそれも3、4回ほどで充分洗車し終わるので今の環境下では使い勝手は悪くはないと思う。

前置きが長くなってしまったがヴェゼルの洗車の話である。

6月の納車後、2カ月くらいは点検やら納車時に間に合わなかったドライブレコーダーの取り付けなどでディーラーを訪れることが多く、その度にサービスで洗車していただいていたので、愛車は綺麗に保てていたのだが、そういう機会もなくなり、さすがに汚れの蓄積が目立ってきた。洗車しなければ。

洗車には、前述した高圧洗浄機を使うのだが、ドアの取っ手に水流がかかる度に水圧のせいなのかドアロックの開閉が繰り返されピッピピッピと音が鳴り、煩わしいのがちょっと気になった。ドアの施錠時の設定を変えればいいのだろうが、それも面倒なのでそのまま作業を続けた。それ以外、洗車中ヴェゼルだからといって特に変わったことはないのだが、洗車が終わって拭き上げ時に、これはいいなと思った。

ヴェゼルのドア周りを高圧洗車中
ドアはサイドシルをすっぽり覆うオーバーラップ方式
中に水が入り込まないようドア下部にゴムパッキンが施されている

新型ヴェゼルは、ボディのサイドシルをドアパネルがすっぽり覆うオーバーラップ方式を採用している。そのおかげで高圧洗浄機を使った洗車でも中にほとんど水が入らず、ドアを開けてサイドシルを拭く作業がいらなくなった(ほんのちょっとくらいは水滴あるけど…)。一応、新車発表時の説明会で聞いてはいたが、あまり気に留めていなかったのだ。が、実際に目にするとその良さを理解できた。ホンダ側ではオーバーラップ採用によりサイドシルの張り出しが少なくなって乗り降りしやすく、また雨天時に雨水や泥が付着しないため服を汚さないというメリットがありますと説明していた。このオーバーラップ方式、そのためだけに採用されたわけでなくデザイン的な事柄もあるだろうが、空力や遮音を考慮した結果の副産物のような気がする。

フロント座席側のサイドシルの様子 洗車後も水が入り込んでいない
後席側のサイドシルも前席同様、水の侵入がない

ヴェゼルに限らず最近のクルマは、空力処理を大切にしている。この新型ヴェゼルも空力のための処理が随所に見られる。またe:HEVという電動車でもあるヴェゼルは遮音に関してもかなり気を使っているので、そのあたりの効果を得るためにオーバーラップ方式を採用したと思うのだがどうだろう。ボンネットフードもフェンダーサイドまで回り込んだ被せ式になっている。最近の車はほとんどそのような被せ式的デザイン構造になっているようで空力を考えたトレンドなのだろう。新型ヴェゼルもそれによりボンネットを開けると水があまり中に入っておらずエンジンルームも綺麗なまま。反対のラッゲジはどうかとハッチを開けてみると、こちらはさすがにボディの枠部分に水の侵入があるが先代ヴェゼルよりその量は明らかに少ないようだ。いかに最新の車は空力のために密閉性を高めているのかが窺い知れる。

ボンネットフードの後側
ボンネットフードの前側
ボンネットフードは被せ式となっている

高圧で洗車しても中に水があまり入り込まず拭き上げ工程が減ったのは洗車不精な筆者にとっては嬉しい発見であった。といっても自分での洗車はまだ2回しか行なっていないだが…。
走行距離は納車後4カ月で3000kmにも達していない。それでも野外駐車で風雨に晒されているのでフロントウインドウの撥水効果が薄れてきたように感じる。

ちょっと気になったので初めてメンテナンスキットを開けてみた。ちなみに筆者ヴェゼル、ボディにはプレミアムグラスコーティング撥水タイプ、ガラス面はウルトラ・ウィンドウ・コーティングデラックスを施してある。メンテナンスキットの説明書を見るとまあ特段珍しいことや難しいことは書いてはいなかったが、近いうちにこれらを使って洗車やメンテナンスをしようと思う。何か気が付くことがあったらこのコラムで紹介したい。

筆者ヴェゼルに施したコーティングのメンテナンスキット

そういえば先代ヴェゼルも新車購入時にガラスコーティングを施していたのだが、「メンテナンスキットあとで渡しますね」と営業担当に言われたまま、こちらもそのまま忘れてしまっていたのを今更ながら思い出した。いかに洗車しないかわかりますね……恥。

プレミアムコーティングの高級そうに見えるステッカーが入っていた

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著者プロフィール

山上博也 近影

山上博也

フォトグラファー。札幌市出身。株式会社ヴュー代表でWEB・DTPデザイナーだったりもする。
幼少より好き…