量産型では、「GA-K」プラットフォームを採用、ボディサイズはほぼ同じながら、高速安定性や剛性が向上。
トヨタは2023年11月、北米で第9世代となる「カムリ」新型を発表したが、日本市場では、2023年12月をもって生産が終了しており、現段階で新型が日本で販売されることはない。しかし、カムリのレクサス版となる「ES」のフルモデルチェンジが日本では期待できそうだ。
ESは1989年に北米市場でレクサスが誕生して以来、「LS」とともに同ブランドを牽引しているセダンだ。7代目となる現行型は2018年にデビュー、2021年には大幅改良が行われているが、すでに6年が経過しており、フルモデルチェンジのタイミングといっていいだろう。
量産型では、「GA-K」プラットフォームを採用、ボディサイズはほぼ同じながら、高速安定性や剛性が向上する。情報をもとに制作した次期型だが、フロントエンドには、今後のレクサストレンドとなりうる一直線ラインのグリルを採用、ヘッドライトはL字型LEDを大型化させたデザインと3連プロジェクターを内臓。アンダーグリルはスピンドルグリルを廃止されると予想される。また逆三角形型のコーナーインテークはヘッドライトとの一体感が出ている。
後部ではスリムなLEDテールライトのイメージを継承するが、ライトバーで接続、さらにバンパーにエアアウトレットを配置するなど、かなりスポーティーに仕上げられそうだ。
次期型ラインナップに関してだが、2024年4月、5月に日本特許庁にて「ES350h」、「ES300e」、「ES500e」の名称が商標出願されていることが発覚。現在の「ES300h」が「350h」に変更される可能性が高い。ただし、排気量は3.5リットルではなく、2.5リットル直列4気筒ターボ「Dynamic Force Engine 」とハイブリッドシステム「高性能マルチステージTHSⅡ」を搭載、最高出力は前輪駆動モデルが240psへ、日本市場にも新たに導入されるAWD仕様では245psへと高められることが予想される。
気になるのは「350e」「500e」だろう。ご存知のとおり「RZ450e」をはじめ、レクサスのEVモデルにはすべて「e」の文字が使用されていることから、フルエレクトリックモデルであることは間違いない。つまり、ES次期型は同ブランドにとって初のフルEVセダンとなりそうだ。そして500eが上位モデルに位置づけられ、4輪駆動制御技術「DIRECT4(DIRECT4 Wheel Drive Force Control)」が採用されると思われる。
レクサスES次期型のワールドプレミアは、最速で2024年内が予想される。