ポロの後継となるVWのミニマムEV「ID.2」実車を初スクープ!価格は400万円台を切るか!?

フォルクスワーゲン ID.2 プロトタイプ スパイショット
フォルクスワーゲン(以下VW)が開発中のEVコンパクトカー「ID.2」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。市販型では「MEB Entry」(MEBエントリー)アーキテクチャを採用し、人気の内燃機関モデルのようなプロポーションとドライビングダイナミクスを手に入れる。

ID.2は2023年4月に「ID.2オール」コンセプトカーとして初公開された小型EVだ。現在、VW「ID」シリーズには小型車セグメントのモデルはなく、これが初導入となる。

フォルクスワーゲンが新型コンパクトEVのコンセプト「ID.2all」を初公開! 量産モデルは2025年に欧州で発売される予定

フォルクスワーゲンはこのほど、新型コンパクトEVのコンセプトモデル「ID.2all」を世界初公開した。2025年に欧州で量産モデルが発売される予定で、同社では2万5000ユーロ(約355万円)以下の販売価格を目指している。

ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、兄貴分「ID.3」のボディをまとったテストミュールだが、ホイールベースは短く、それに伴い後部ドアも短く処理されている。最大の注目は充電ポート位置で、ID.3が助手席側リアフェンダーにあるのに対し、このプロトタイプは助手席側フロントフェンダーに配置されている。

フォルクスワーゲン ID.2 プロトタイプ スパイショット

また足回りにも注目。このプロトタイプには、姉妹会社(セアト)の「クプラ」から流用された20インチの大径ホイールが装着されている。

フォルクスワーゲン ID.2 プロトタイプ スパイショット

市販型では「MEB Entry」(MEBエントリー)アーキテクチャを採用する。これは、これまでの「MEB」プラットフォームの最適化&低コストバージョンで、より柔軟であるだけでなく、現在EVの大半がリアマウントであるのに対し、フロントマウントのシングルモーターパワートレインで動作する。これにより製造の簡素化が可能になるだけでなく、人気の内燃機関モデルのような、より馴染みのあるプロポーションとドライビングダイナミクスを手に入れるのだ。

フォルクスワーゲン ID.2 プロトタイプ スパイショット

最終的なボディサイズは4.4mと予想され、50〜80kWhのバッテリーを搭載し、最高出力222psを発揮。WLTPサイクルでは航続距離は最大450km以上、より厳しいEPAサイクルでも400km以上の走行が可能となる。実質的にはICE搭載「ポロ」後継モデルとなり、価格は2万5000ユーロ(約409万円)以下が期待されている。

フォルクスワーゲン ID.2 プロトタイプ スパイショット

ID.2市販型のワールドプレミアは最速でも2025年末とされ、発売後はクロスオーバー仕様の「ID.2X」、さらにIDファミリー最小となる「ID.1」も計画されている。

フォルクスワーゲン ID.2 プロトタイプ スパイショット

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…