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アメ車ばかりがIAFじゃないぜ! ドメスティックカーにも注目!!
静岡県・富士スピードウェイで2024年7月28日(日)に開催された『IKURA’s アメリカンフェスティバル2024』(以下、IAF)は、HOTROD(ホットロッド)やLOWRIDER(ローライダー )、ハーレーやインディアンなどのMaid in USAのマシンがやはり目立つものの、主催者のIKURAちゃんこと井倉光一さんはジャンルを問わずクルマ&バイク好きということもあり、アメリカン・カスタムカルチャーというざっくりしたテーマに沿っていれば、日本車やVWを中心にした欧州車のエントリーだってもちろんウェルカムなのだ。

それが証拠に会場には、国産旧車を中心にスタンス系やスポコンなどのマシンが多数エントリーしていた。今回はそんなIAFにエントリーしたドメスティックカーを写真を中心に紹介して行く。懐かしの名車から「この手があったか!」とポンと膝を打つようなユニークなカスタムマシンまで一気に紹介して行く。
ドメスティックカー in 『IKURA’s アメリカンフェスティバル2024』
フォトギャラリー

日産車を中心にした静岡県浜松市の旧車専門店・YKオートは2台のハコスカ GT-Rを展示。心臓部のS20は2.6Lにスープアップ。足廻りにはアラゴスタの車高調にウィルウッドのブレーキシステム、ワタナベ15インチアルミを奢り、チタン製エキゾーストで完全武装している。価格応談と書かれていたが、コンクールコンディションの美しい車両だけにプライスは推して知るべし……。

愛知県名古屋市のアートレーシングが会場に持ち込んだダットサン2000(SR311)の輸出仕様をBREレーシング仕様と、それを運ぶためのトランスポーターとしてトヨタ ・コースターを1950~1960年代にフェラーリなどのレーシングチームが使用したフィアット642 RN2バートレッティをモチーフに製作したトランスポーター。カスタムビルダーとして有名な同社は、ドラッグレーサーやカプチーノベースのオースチン・ヒーレー・スプライト(カニ目/フロッグアイ)などを製作した実力派の工房で、トランスポーターは原型が一瞬わからないほど大胆かつ美しくカスタマイズされている。

エアロパーツで完全武装した上で、派手なイエローゴールドにカスタムペイントが施されたスポコン仕様のZ33型フェアレディZ。

入手困難な現行型フェアレディZにシザーズドアをインストール。鬼キャン&グランドタッチでインパクト充分なスポコン仕様車。

オーバーフェンダーが特徴的なトヨタ86。ローダウンした足廻りに大径ホイールを組み合わせ、ホワイトレター加工したタイヤを装着することでアメリカン・カスタムの雰囲気を漂わせる。


大径ホイールとさりげないエアロでノーマルの雰囲気を残しつつ限界までローダウンした15代目トヨタ ・クラウン。大人のスタンス系とでもいうクルマだ。

シルビア最大のヒット作・S13はドリフトなどのモータースポーツでも人気のマシンだが、スタンス系の素材としても注目度が高い。写真の車両は足回りをベタベタにローダウンした上でお約束のオニキャンとし、WORK EQUIP40を組み合わせている。

ハコスカGT-Rの50連勝を阻止した往年のロータリースポーツ・サバンナRX-3。こちらの車両はヒストリックカーレースの参戦車両だ。

ヒストリックカーレースに参戦する初代サバンナRX-7とホンダ1300クーペ 。RX-7はRX-3の後継として1978年に登場した。ホンダ1300クーペは本田宗一郎肝煎のDDAC(デュオ・ダイナ・エア・クーリング・システム:一体式二重空冷エンジン)を搭載。4キャブ仕様は1.3Lの排気量で115psを発揮する当時としては高性能エンジンであったが、凝った構造が災いしてエンジン単体重量は180kgにも達するなど問題が多く、商業的にも成功しなかった。この2台のツーショットは珍しくIAFならではのもの。

1968年に登場したファミリア ・ロータリークーペ は、軽量小型のファミリーカーに100psを発揮する10A型ロータリー エンジンを搭載。国内外のモータースポーツでも活躍した。

1971年にギャランGTOの弟分として登場したスペシャリティーカー。ワイドトレッド&ショートホイールベースのシャシーにファストバック+ノッチバックのボディを乗せた独特のスタイリングが特徴。基本コンポーネンツはギャランGTOのものを流用しており、エンジンは1.4L直4SOHC/OHVと1.6L直4SOHCが搭載する。

近年人気の「TSカップ」にエントリーしていると思われる日産サニークーペ のTS仕様。IAFのヒストリックカーレースは複数のサニークーペ がエントリーしていた。