■ラリーハイランドマスターズとは?
2023年で記念すべき50回を迎え、2024年は51回大会となる全日本ラリー選手権で最も伝統のある一戦。岐阜県の飛騨高山エリアを舞台に戦われ、かつてはハードなグラベルラリーとして名を馳せたが現在はターマックラリーとして開催されている。リエゾン区間では高山陣屋前を通過するなど、SSやギャラリーステージ以外での見どころも多い。
昨年はシュコダ・ファビアをドライブしたヘイキ・コバライネン選手が優勝している。
ウェルパインモータースポーツの参戦体制は、マシンとして市販品同様のGR-DAT(GAZOO Racing Direct Automatic Transmission)を搭載したトヨタGRヤリスの競技ベース車両「RC」を使用。参戦クラスはJN-2となる。
エントリーするクルーは、2024年に「四駆ターボチャレンジプログラム」により全日本ラリー選手権の北海道ラウンドに参戦する長尾綱也選手がドライブ。TOYOTA GAZOO Racingに所属する2019年のコドライバーチャンピオン(JN-2クラス)の安藤裕一選手がコドライバーを務める。
安藤選手は眞貝知志選手とGRヤリスDATで2024年シーズンを戦ってきているだけに、クルマについては熟知している。長尾選手とのコンビではどのような走りを見せるのだろうか?
エントラント名 | Wellpine MotorSports |
エントラント代表 | 松井 悠 |
ドライバー | 長尾綱也 |
コドライバー | 安藤裕一 |
車両 | トヨタ・GRヤリスRC DAT |
エントリー名 | DL WPMS GRヤリスDAT |
タイヤ | DUNLOP |
GRヤリスに搭載される「GR-DAT」とは?
ウェルパインモータースポーツがラリーハイランドマスターズに投入するGRヤリスRCは2024年1月に発表された8速AT「GR-DAT」モデル。TOYOTA GAZOO Racingが国内のラリーでテスト参戦を重ねてきたが、4月の発売からデリバリーが進んできたカスタマー仕様がいよいよ実戦に投入されることになる。その先陣を切るのがウェルパインモータースポーツとなったわけだ。
GR-DAT仕様のGRヤリスはドライバー・眞貝知志/コドライバー・安藤裕一組(GR YARIS GR4RallyDAT)により2024年シーズンの全日本ラリー選手権JN-1クラスを走り、最上位は第3戦久万高原ラリーの5位。上位には今シーズンのチャンピオン・新井大輝選手のシュコダ・ファビアR5やGRヤリス・ラリー2、スバルWRX S4と全日本ラリーのトップチーム&ドライバーがひしめく中でトップ10フィニッシュを重ねているだけに、導入初年度としてはまずまずの結果が出ているのでは無いだろうか。
ウェルパインモータースポーツが参戦するJN-2クラスはGRヤリスとWRXのクラス。その中でDAT仕様のGRヤリスがルーキー・長尾選手のドライブでどのような結果を出すのか、気になるところだ。