ホンダ、さかなクンと鎌倉でビーチクリーン活動。電池交換式EVバギーを試験導入

ホンダは10月26日、神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海水浴場で、砂浜の清掃活動「Hondaビーチクリーン活動」を実施した。一般社団法人SD BlueEarth・青い地球を育む会のキャプテンを務めるさかなクンが応援団長として参加し、砂浜の清掃を通して環境問題を次世代とともに学ぶ活動を行った。

2006年から続くホンダのビーチクリーン、素足で歩ける砂浜を次世代へ!

10月26日、神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海水浴場で実施された「Hondaビーチクリーン活動」は、2006年からホンダが続けている砂浜の清掃活動だ。“素足で歩ける砂浜を次世代へ”というスローガンのもと、これまで全国300ヵ所以上で実施され、今では年間7千人を超える地域住民とホンダがともに行う活動へと成長している。今回も約500名(うち鎌倉市民 約200名)が参加し、集められたゴミの総量は約475kgとなった。

ファミリーから若者まで約500人の参加者が由比ヶ浜の砂浜で清掃活動を行った。
筆者も清掃活動に参加すると、このようなプラスチックゴミが多く落ちていた。

ギョギョ!浜ゴミをゼロにレッツギョ〜!

さかなクンもビーチクリーンに参加。手に持っているのは、砂と細かいゴミをふるい分けるオリジナルツール「シャカシャカ」(さかなクン命名)

一般社団法人 SD Blue Earth 青い地球を育む会のキャプテンであるさかなクンは、ホンダビーチクリーン活動の応援団長として、参加者と一緒にビーチの清掃活動に参加した。さかなクンは砂浜の清掃活動を行うとともに、海洋ごみ問題や海の大切さなどを啓発するための環境授業を実施し、「ゴミを捨てない、見つけたら拾う」という人の心と行動がとても大切だと、次世代の子ども達に向けて、環境問題について考えるきっかけを熱く語った。
環境授業の後半の質問コーナーでは、会場に集まった子ども達から、海や魚に関する質問が多く寄せられ、さかなクンは丁寧に分かりやすく質問に答えていた。実はメダカは淡水と海水、両方の環境で生きることができるので、淡水で飼育したメダカでも徐々に海水を足し順応させていくと、海の水でも飼育できるようになるそうです。

さかなクンの環境授業では、海洋ゴミが海の生態系に与える影響などを説明した。後半の質問コーナーでは子ども達から、魚に関する様々な質問が飛び交った。
清掃活動中に海の生き物を発見!これはモズクガニの仲間だという。
ホンダが開発した「Hondaビーチクリーナー」を体験。ATVに独自に開発した機材を装着していて、砂浜埋もれたゴミを表面に搔かき出して回収する。ペットボトルの蓋や吸すい殻がらなどの小さなゴミを集めることができる。
集めたゴミは手作業でゴミの種類ごとに分別する。ホンダの技術力は活動の手助けとなるが、最後は人の力が主役だという。

モバイルパワーパックを搭載したEVバギーを試験導入

北米で販売する「パイオニア500」をベースにEV化した「Honda Mobile Power Pack 4W-Vehicle Concept」

また、ホンダは、ビーチクリーン活動を支える技術の進化にも取り組んでいる。CES 2018で発表された、2人乗りの小型電動モビリティである「Honda Mobile Power Pack 4W-Vehicle Concept(モバイルパワーパックフォーダブルビークルコンセプト)」を、ビーチクリーナーの牽引車として試験導入し、環境負荷の低減に関する検証を行っている。

さらに、砂と細かいゴミをふるい分けるオリジナルツール「シャカシャカ」(さかなクン命名)を新たに導入し、これまでの機材では分別が難しかった細かな海洋プラスチックゴミの回収にも積極的に取り組んでいる。

最高出力は現在活動中のATVほど出ないが、トルクの立ち上がりに優れているため砂浜でのコントロールが容易で乗りやすい。
着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」を合計4本搭載する。
運転席はとてもシンプルだ。レバーで2WD・4WDの切り替えが可能。液晶ディスプレイでは、4本のバッテリーの残量をそれぞれモニタリングできる。
こちらが、砂と細かいゴミをふるい分けるオリジナルツール「シャカシャカ」(さかなクン命名)。形状は年々進化していて、最新は一番右のモデル。
地元住民を含む約500人が清掃活動に参加し、約475kgのゴミを回収した。

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