12月5日、「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会が開催され、ホンダ・フリードがイヤーカーに選出された。ホンダのイヤーカーは、2010-2011日本カー・オブ・ザ・イヤーのCR-Z以来、久しぶりの選出となった。
3代目となるホンダ・フリードは6月に発売された。バリエーションは、親しみやすくシンプルなAIR(エアー)とアウトドアテイストのCROSSTAR(クロスター)の2種類を用意。パワートレインは1.5L自然吸気エンジンと1.5Lハイブリッドで、後者は2モーター式の「e:HEV」の採用によって走りと燃費性能が大幅に進化した。ボディサイズは全長が45mm大きくなった以外は、先代をほぼ踏襲したのも扱いやすさを重視した開発陣のこだわり。室内はサードシートの進化が見どころで、座り心地を犠牲にすることなく、跳ね上げ位置を低くすることで、収納時の操作力の軽減や張り出し量の低減を実現している。
今回のホンダ・フリードの受賞理由は、下記のとおり。
「5ナンバーサイズで3列シート。日本市場で重用されるファミリーカーゆえ、これまでは 突出したキャラクターを生み出しづらかったことも事実。ホンダはそこに切り込んだ。居住性、使い勝手の良さに磨きをかけるとともに、動的質感の向上、ひいては操縦の喜びをも加味することに成功した。ガソリンエンジンモデルに加え、ホンダ独自のハイブリッド「 e:HEV」を加えたことも大きな魅力のひとつ。ホンダが大切にしているM・M(マン・マキ シマム、メカ・ミニマム)思想を見事現代に体現した1台である。」