SUVスタイルにエポックメイキングを果たしたC5エアクロス、いよいよ初のフルチェンジ
初代である現行型C5エアクロスSUVは、2017年「上海モーターショー」で初披露、同年から中国で発売された後、2019年にはヨーロッパを始め日本市場にも導入、今回は登場から8年を経て初のフルモデルチェンジとなる。
同ブランドは、昨年秋のパリモーターショーで、最終モデルに「95%」近いと言われた「C5エアクロス コンセプト」を発表しており、南フランスで捉えたプロトタイプを見る限り、その言葉に忠実であることがわかる。
コンセプトと最も明らかな違いは、従来のドアハンドル、より大きなミラーキャップ、そしてオペル「グランドランド」と共通と思われる太いBピラーだろう。
次期型では、近日発売予定の「DS N°8」や、プジョー「e-3008」にも使用されているステランティスの 「STLAミディアムプラットフォーム」を採用、内燃機関、ハイブリッド、完全電動のパワートレインが提供される。
ボディサイズは全長4.65m(183.1インチ)で、現在のC5エアクロスより15 cm大きくなるが、高さはわずか1.66mで、抵抗を減らすため、より流線型の形状になっているのが特徴だ。これにより、航続距離が延長され、大型バッテリーバージョンでは1回の充電で700 kmを超える可能性がある。
エクステリアデザインは、元BMWスタイリストのピエール・ルクレール氏の手による独特のスタイリングを備えている。フロントエンドでは、同ブランドの最新モデルに搭載されているスリムな3点LEDデイタイムランニングライトを装備。リアでは、3点LEDテールライトを量産化、2つのライトポイントがボディサイドモールディングから伸び、フィンのように浮いているように見える。これは「シトロエン・ライト・ウィング」と呼ばれるユニットで、空気の流れを誘導することで空力管理にも役立つ。
また、フロントエンドと箱型のホイールアーチは、より小型のC3エアクロスに似ているが、表面仕上げはより洗練されているようだ。足回りでは、ホイールの直径がわずかに小さいが、それでも未来的なデザインを誇っている様子が伺える。
わずかに見えるインテイリアでは、ダッシュボードに統合されているように見えるデジタルコックピットが搭載されているように見える。
パワートレインは、非電動及びマイルドハイブリッドを採用する1.2リットル直列3気筒ターボチャージャーエンジンをラインナップ。フルエレクトリックは、シングルモーター(FWD)またはデュアルモーター(AWD)セットアップで駆動すると予想されており、73 kWhと98 kWhのバッテリーパックから選択できる。1回の充電で最大700 km(435マイル)以上の走行距離を実現、このアーキテクチャは、プラグインハイブリッドパワートレインとも互換性があるが、次期型に適用するかどうかは現段階で不明だ。
C5エアクロスSUV次期型のワールドプレミアは、2025年内に予定されており、日本発売は2026年以降となりそうだ。