ヤマハ発動機の社会貢献活動「ブルータイズ」がケニア3地域にスポーツウェアなど計436点を寄贈

ヤマハ発動機はこのほど、静岡県を本拠としてジャパンラグビーリーグワンに所属している「静岡ブルーレヴズ」と連携して行う社会貢献活動「Blue Ties(ブルータイズ)」の一環として、ケニア西部ヴィクトリア湖畔キワ島、ウテレレ村、キセギ村の3地域にスポーツウェアなど436点を寄贈したことを発表。同社社員が現地を訪問し、12月4~6日に寄贈式が行われた。寄贈品は5月の試合で来場者から回収したスポーツウェア301点、ブルーレヴズが用意した子ども用ユニフォーム90点、ラグビーボール45点。

「スポーツにおける水の大切さ」を伝えるべく、現地の子どもたちのためにラグビー教室も開催

「ブルータイズ」は、ヤマハ発動機の海外市場開拓事業部(OMDO)が新興国向けに浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」の設置・メンテナンスを実施するタイミングなどに合わせ、スポーツ用品を寄付する活動。今回訪れた3地域のうち、ウテレレ村には2024年2月に同装置を設置した。ほか2地域のキワ島、キセギ村にも、今後ヤマハクリーンウォーターシステムを導入する予定だ。

現地には、ブルーレヴズの元ラグビー選手の2人の社員、OMDOの清原祥さん、クリエイティブ本部ブランドマーケティング部の吉沢文洋さんが訪問。スポーツウェアを寄贈した時の現地の人たちの様子について、清原さんは「ウェアを受け取ったときはとても笑顔で喜んでくれ、自分も笑顔になれました。村の子どもたちが自分で選んだウェアを見せ合ったり、着たりして、お互い褒めあっていた様子が印象的でした」と話す。

吉沢さん(写真左端)と清原さん(同右から3番目)とともに寄贈されたウェアを着て記念撮影をするキセギ村の子どもたち

今回の訪問でおふたりは「スポーツにおける水の大切さ」を伝えようと、現地の子どもたちのためにラグビー教室も開いた。同教室で子どもたちは身体を当てボールを奪い合うことを純粋に楽しんでいたといい、その様子について吉沢さんは「ラグビーを村の日々の娯楽として今後も続けていってほしい。『将来プロのラグビー選手になりたい』と言ってくれていた子もいたので、今回の機会が夢を追う力の一部になれば嬉しい」とし、「村によってはグラウンド状況が悪い地域もあり、その中でサンダルや裸足でラグビーをしていたので、今後はスパイクやシューズも寄贈していければ、ラグビーをしやすい環境をより整えていけると思った」と語った。

ウェアを着て裸足でラグビーを楽しむウテレレ村の子どもたち

OMDOは新興国へのスポーツ用品寄贈を、2019年から静岡ブルーレヴズ(当時はヤマハ発動機ジュビロ)と行っており、昨年4月にブリータイズとして活動を始め、ブルーレヴズのホストゲームの際に来場者から寄贈いただくスポーツウェアを募っている。来場者からのスポーツウェア回収はブルータイズ活動を開始してからこれまで3回実施しており、累計で851点が集まった。寄贈は今回を含め2回行われている。活動を行うOMDOは「世界の人々に豊かさと喜びを提供するため、この活動をより発展させていきたいです」とコメントしている。

ラグビーで体を動かした後にクリーンウォーターの水を飲むウテレレ村の子どもたち

12月21日にヤマハスタジアムで行われるジャパンラグビーリーグワン開幕戦でも、OMDOは会場にブースを設け、スポーツウェアのほか、ランニングシューズやスパイクの回収を同日午前11時~午後2時に実施する。ブースには今回寄贈式で訪問したケニアの様子を伝える展示も行われる予定だ。OMDOは「現地へ渡航した清原さん、吉沢さんもブースに立つ予定です。皆さんぜひお立ち寄りください」と呼びかけている。

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