名車ランチア「ガンマ」が46年振りに復活!BMW「4シリーズ」のライバルになるか?新型「デルタ」も予定するランチアブランド復活のシナリオ

ランチア ガンマ 次期型 ティザーイメージ
ステランティスグループのランチアは、名車「ガンマ」次期型に関して、わずかに戦略が変更されたことを示唆した。ランチアは今後10年間のロードマップを発表しているが、時代の流れとして電動化が中心となるのは当然のことだろう。資料によると、2024年の新型「イプシロン」導入から始まり、2026年にフラッグシップのガンマを発売。2028年には新しい電動「デルタ」で最高潮に達する見込みだ。

「ガンマ」は「2000」後継モデルとして1976年から1984年までランチアが製造・販売した名車。ファストバックスタイルの5ドアセダンと、2ドアノッチバックのクーペがラインナップされていた。

ランチア ガンマ セダン

同社がガンマ新型を発売することを予告してから1年が経過。これまでガンマをフルエレクトリックモデルとして販売すると思われたが、EV需要の世界的鈍化で、ハイブリッドバージョンも提供するようだ。これは、ブランド全体で電動化戦略の幅広い調整を反映している。ステランティスは、EVとハイブリッドの両方に対応するために適応性の高い「STLA」プラットフォームを活用しており、依然として多様性を重視する市場で購入者により多くの選択肢を提供している。

ランチア ガンマ セダン(左)とランチア ガンマ クーペ(右)

先日、メイド・イン・イタリア省(MIMIT)で開催された会議では、ステランティスがイタリアでの生産に20億ユーロ(約3,200億円)を投資することを約束し、イタリア政府との関係強化を狙った動きとなった。ステランティスの欧州責任者、ジャン=フィリップ・インパラト氏は、ガンマには進化する市場の需要を満たすためにハイブリッドパワートレインが含まれることを明らかにしたようだ。

ランチア ガンマ 次期型 ティザーイメージ

同社は「電動エンジンを搭載した新モデルの提供を拡大するという決定は、実際の市場需要への具体的な対応であり、あらゆるモビリティニーズを満たすことができます。これらすべてが、予測可能な生産量の増加と、その結果として世界市場でのブランドの競争力の向上につながります。」と伝えている。

ランチア ガンマ クーペ

ランチアは今後10年間のロードマップを発表したが、電動化が中心となるのは当然のことだろう。資料によると、2024年に新しいイプシロンの導入から始まり、2026年にフラッグシップのガンマが発売、2028年には新しい電動デルタで最高潮に達する見込みだ。

2024年2月に発表された新型ランチア・イプシロン。

イプシロン新型は、純粋なバッテリー駆動とハイブリッドの両方のバリエーションで提供されることを決定。ただし、2026年からは新しいEVのみを導入し、2028年までにラインナップ全体が電気駆動モデルのみで構成されるようになる。これは、イプシロンのハイブリッドバージョンの寿命が比較的短く、わずか4年しか持たないことを意味している。

ランチア イプシロン(2024年)

そして、2026年にランチアは、イタリアのステランティス・メルフィ工場で製造される初のフルエレクトリックモデルを発表する予定だ。全長185インチ(4.7 m)のこの車は、BMW 4シリーズとほぼ同じサイズになると予想されている。ランチアのCEOであるルカ・ナポリターノ氏は、STLAミディアムプラットフォームをベースにした、エレガントなファストバックになると語っており、同氏は以前、このフラッグシップモデルに「ガンマ」という名前が復活することを示唆していた。

ランチア ガンマ 次期型 ティザーイメージ

STLAプラットフォームの恩恵により、1回の充電によるガンマの航続距離は最大435マイル(700 km)になると予想されており、BEVは非常に効率的で、高いレベルの快適性を保証するとともに、前輪駆動と四輪駆動の両方のバージョンを提供することがわかっている。

キーワードで検索する

著者プロフィール

APOLLO 近影

APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…