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「やってみたい!」その1、中華鍋!
今回、直径約30cmの中華鍋(以下中華鍋と表記するのはこの直径)をアウトドアに持ち込んでみる。クルマで出かけるキャンプなら、中華鍋の大きさもそれほど苦にはならない。レジ袋にでも入れて持って行こう。
もうひとつ、この冬に注目を浴びた焚き火用のリフレクターを。これも金属製で重量はあるのだが、充分に風よけ機能があり、熱をこちらに反射するかなり使い勝手の良いアイテムだ。僕は約50cmの高さのものを選んだが、所有する焚き火台の高さに合わせて選べばよい。普通は火を囲み、コの字形にペグで固定するのだろうが、中華鍋にあわせて円形にセット。これがけっこう可愛い。
さて、熱源に話を移そう。中華鍋は底が丸い。使うバーナーのゴトクの形で、置き易さが違ってくる。また、中華鍋は取っ手の重さで重心の位置がずれている。鍋を振る時間が多い中華鍋ではあるが、そこも気にはなる。というわけで、今回はこの3種類のバーナーとのマッチングを確認してみる。
まずはソロストーブタイタンと中華鍋。距離の相性は一番良い。ただゴトク形状がどうも安定しない。ツメを下側に曲げれば良さそうだが、中華鍋専用とするよりも、まだノーマルでもう少し楽しみたいストーブだ。値段も張るので、おいそれと加工はできない。
お次は中国製ガソリンストーブ。じつはコールマンのピーク1 400Aが壊れたため、入手。ゴトクは稼働タイプ。回転して広げることができる。だが中華鍋は安定しない。バーナー部が小さく中華鍋全体に熱を伝えるには不利でもある。また、バーナー部と中華鍋の距離も取れなさそうだ。
そして激安ウッドバーニングストーブ。これは中華鍋を使うために作られたゴトクのようである。円形の中華鍋をしっかりホールドする。取っ手の重さで空の状態で傾きはするが、ベストな選択と思う。バーナー上部は見づらいが、薪を入れやすいように僕がカットした。木製ペレットを使うのであれば、無加工でもある程度の時間は安定して熱源を確保できる。
もうひとつのアイテム、金属製のリフレクター、風よけを円形にセット。正直こちらも重量はかなりある。ただ、焚き火台用としての使用のみではなく、テント内での薪ストーブにも使用してみた。熱の反射はそれほど感じられなかったが、薪ストーブとテントの接触を解決できるので、そこに不安を感じている人にはそれも使いかたのひとつかと思う。
調理用の燃料は、今回も木製ペレットを使用。価格も安く、また薪を集める手間もいらない。そのうえ、分けて収納することもできるから、携帯もラクである。今回、着火にはゼリー状の添加剤を使用。燃料用アルコールを使うのも手だ。また、中華鍋の取っ手は熱くなるので革手袋を用意した。タオルや手ぬぐいを使うと手慣れた玄人感の演出も可能。
ウッドバーニングストーブの二次燃焼が始まり、火力が落ちつくのを待つ。木製ペレットは補給時に大量に入れると火が消えてしまう。できれば補給せずに調理を済ませたい。
味は違えど、見た目変わらず……
食材は今回も? 業務スーパーに直撃。すべてここで済ませる。まず目に留まったのは冷凍の業務用肉団子。加熱済み。500gでなんと172円(税込)。なんというコスパの良さ。こちらは味つけはされていない。そこでこれを3種類のソースで楽しむことにする。
まずはスウェーデン代表。ブルーベリーソース。割合はブルーベリージャム4、醤油3日本酒1、こしょう少々あたりで。甘いソースはスイーツ用と思われがちだが、試してみると肉料理にも合う。色もきっと食欲アップにつながる予定!
お次はイタリア。バルサミコソース。バルサミコ酢2、赤ワイン1、醤油2、日本酒1、蜂蜜1。まぁこちらの分量もアバウトだ。これをひと煮立ち。フライパンの中の色もイタリアらしくて美しい。
最後は日本から。焼き鳥のタレ。デカいヤツを購入したのでだいぶ前のものである。まぁ、そこは熟成されているということで。
期待に答えて、熱源、中華鍋、リフレクターとも、思ったとおりの性能を発揮してくれている。左手に中華鍋、右手にカメラ。ひとりでは苦労するワンカットだ。肉団子に焦げ目がついたら、3種類のソースに合わせて3皿に取りわけておく。日本の焼き鳥のタレだけは特別扱い。もう一度、肉団子を中華鍋へ戻し、タレを絡めておく。