長年愛用してきたコールマンのピーク1 400A、ついにその役目を終える……|クラシック・ジムニー(JA71C)でアウトドアへ

新緑が気持ちのいい季節となってきました。今日の基地はコチラ。
長年愛用して来たコールマンのピーク1 400Aのタンクに孔が空いてしまった。タンクを取り替えれば良いのだけれど、すでに日本では手に入りそうもない。有名オークションサイトで見つけたが、このキャンプブームで値が跳ね上がり、とても手が出る金額ではなくなってしまった。そんなときに目についたのが……。

TEXT & PHOTO:伊倉道男(IKURA Michio)

ソロキャンプで中華鍋「やってみたい!」で、自分らしく楽しめばいい|クラシック・ジムニー(JA71C)でアウトドアへ

クルマでの移動、それが前提である。たとえ少し重かろうが、かさばろうが、使い慣れた家庭用の調理器具を持ち込むのもアリだ。昔では考えられなかった、山キャンプでのお刺身。「キャンプに刺身? 似合わない」との声もあるけれど、それも保冷器具が発達して可能になった。別に富士山の頂上で刺身を食べようという訳ではない。アウトドアで非日常を楽しむなら、無駄があってもいい。「やってみたいな!」だけで充分にその行動には価値がある。 TEXT & PHOTO:伊倉道男(IKURA Michio)

そんなわけで、ストーブを新調する

燃料がガソリンのストーブ(これはマスト)で、ピーク1のカタチに近いものを探していると、中国製のこんなカタチのストーブに目がとまった。名称は説明書からG41(43)型ガソリンストーブと読み取れるので、多分、43型なのだろう。説明書には設計者:北京化工学院とある。ちなみに説明書は、とても詳しく日本語で書かれている。
セット内容は非常に豪華で、ステンレス製のコッヘルとフライパン。スポンジ付属で、バーナー部にはサイレントキャップなるものまでついている。最近はキャンプ場でも、音を出すことはあまり好まれないのだ。3本のゴトクは回転して収納する。ピーク1に比べて小型ではある。

バーナーにはサイレントキャップなるものがついているが、ピーク1のほうがはるかに静かだったと思う。思い入れのせいかな?
ゴトクは回転収納式。コンパクトさはこちらに軍配。

火力調整用のノブ兼工具はオプティマスに似ている。液体ゴムにつけてやけど防止の策を取る。バーナー下部のプレヒート用のくぼみ。ガソリンまたはアルコールを使う。すす汚れが気になるならアルコール、複数の燃料を持ち歩くことが面倒なときはガソリンを選ぶと良いだろう。

バーナー下部のプレヒート用のくぼみ。燃料はガソリンまたはアルコール。すす汚れが気になる場合はアルコールを選ぼう。

付属品は多く、ゴム製のパッキン、シリコンのパッキン。それと高圧になったときの圧縮抜きのバルブ。このパッキンはどうやら耐ガソリン性ではないようなので溶ける場合があるらしい。しょっぱなからすすで真っ黒になるのは嫌なので、ガソリン1リットルと燃料用アルコールを用意した。燃料用のアルコールはドラッグストアで購入できる。

主な付属品。ゴム製のパッキン、同じ大きさのシリコン製のパッキン。それと高圧になった時の圧縮抜きのバルブ。
用意した燃料はガソリン1リットルとアルコール。燃料用のアルコールは薬屋さんでゲット。

まずは付属の漏斗でガソリンをタンクに2/3ほど入れる。中が見えないので、これがなかなか難儀である。200ccほどだろうか。
そして点火前には儀式がある。タンクを温め、タンク内の圧を上げる必要がある。
プレヒート皿に燃料アルコールを入れる。ここは入れ過ぎ注意で、プレヒート皿の1/4を越えないようにとのこと。点火装置はついていないので、プレヒートに入れた燃料用アルコールにはライターなどを使い着火する。
では付属のコッヘルでお湯を沸かしてみよう。うん、ピーク1と比べてもパワーは充分のようだ。

手抜きじゃないけどラフにいこう!

桜が満開の頃、埼玉にある牧場直営のサイボクへ。

最近は少し食事にラクをしすぎたかな……と、手に入れたベーコンとソーセージ。埼玉にある牧場直営のサイボクで購入。
付属のコッヘルを使ってポトフ(のようなもの?)を作っていこう。

お値段は少々張るが、ベーコンとウインナー数種類をゲット。間違いなく、美味しいやつです。

まずはベーコンを炒める。野菜はナスとタマネギ、じゃがいも。ピーマンを入れ忘れたから、後ほど足す。キャベツは高かったので省略だ。まぁ、あまり気にせずラフにいこう。ベーコンに火が通ったら、ベーコンの脂で野菜を炒めていく。あとは水とコンソメスープの素を入れれば良い。

朝ご飯はベーコンエッグ。ストーブとの相性チェックも兼ねて、お気に入りの銅製のフライパンを使用。相性は良さそう。ピーク1とはひと味もふた味も違うけれど、そのかわりは立派に務めてくれそうだ。
穏やかな風、穏やかな光。そんな季節です。また来週お目にかかります。

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著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…