世相を受けて、人気メニューに動きアリ!
エンジンオイル交換といえば、カー用品量販店における定番メニュー。その点は昔も今も変わらずながら、所有するクルマそのものの変化によって、選択銘柄に違いはある。
やはり相談ごととして多いのが低粘度オイルにあるというのは、系列を問わず量販店に共通する傾向の模様。停止と始動を繰り返すアイドリングストップ機構を持つクルマは相対的にエンジンが暖まりにくく、低温時の保護性能を重視するためにも低粘度オイルが進んで選ばれることが多いとか。
着々と認知も進んでいるようだ。そのニーズに応えるべく、プライベートブランドも低粘度をフォローし、より一層充実している。
変化といえば、やはり世相を受けてのものだろう。ガソリン価格の高値安定による情勢は、燃料添加剤の引き合いにつながっているようだ。エンジン系統に付着した汚れを落とし、燃焼効率を高めて、限られた燃料をきっちり使おうという意図がそこには見て取れる。
新型車の納車遅れによる影響は、所有車の高齢化にもつながっているようだ。おいそれと買い替え可能なタマが限られている状況では、しばらく今のクルマで様子見ということでもあるのだろう。
その背景もあり、最近ホットなのがハイマイレージ向けのオイルだ。ハイマイレージといっても、その距離目安は6万kmほどが一般的。該当するクルマはこのご時世、増える一方でもある。シール材等を傷めず、かつオイル漏れをも防ぐ効果を持つのがそのメリットだ。
かつて距離を重ねた少し古めのクルマでは、エンジンオイルの交換時に、機械式の高圧フラッシングを行なうのが一般的だった。けれど最近はこれを避け、市販の洗浄剤を入れる程度のライトメニューが人気とか。シール部分などに掛ける負担も少なく、使用にあたっては交換前のエンジンオイルに注入し、10分程度のアイドリングで蓄積汚れを浮かしつつ、旧オイルと一緒に排出させるだけで済むためだ。いまや、エンジンオイル交換時の定番メニュー化とも言えそうだ。