新型クラウンに似てる!?シトロエンのフラッグシップ「C5 X」登場!価格は484万円~

8月28日、シトロエンの新たなフラッグシップとなる「C5 X」が正式発表された。発売は10月1日、価格は484万円~636万円。クロスオーバー風のスタイリングがチャーミングな一台である。

シトロンらしさ全開のスタイリッシュなクロスオーバー

シトロエンC5 Xは、セダンのもつエレガンスとステーションワゴンの実用性、そしてSUVの力強さを組み合わせた独創的なデザインで、シトロエンらしいスタイリングのモデルだ。
ボディサイズは、全長4,805mm、全幅1,865mm、全高 1,490mm。ホイールベースは2,785mmで、低重心でスタイリッシュなロングボディと流麗なフォルムは、大人5人が快適に過ごせる広々とした空間を確保している。荷室容量は通常時545ℓ、後席を倒すと最大1640ℓという広さを実現。電動テールゲートにはハンズフリー機能が備わるため、両手がふさがった状態でも開閉が可能となる。

セダン、ステーションワゴン、SUVの強みを融合したスタイリッシュなクロスオーバースタイル。

エクステリアデザインは、フロントとリヤに新型C4に通じるV字シェイプのライティングシグニチャーを採用し、ブランドとしてデザインの統一性を図る。ボンネットとボディサイドに刻まれたキャラクターライン、そして大径ホイールとブラックホイールアーチがダイナミックな印象を与え、ルーフに沿って流れるクロームラインがアクセントとなっている。大型のスポイラーを上下に備えたテールゲートに加え、サイドにまで大胆に回り込むコンビネーションランプがリアビューを印象づける。

新型C4に導入されたV字シェイプのフロンフェイスで統一感を図る。
リヤコンビランプもV字型のシェイプ。

セダン、ステーショワゴン、SUVをミックスしたようなスタイルは、トヨタ・クラウンクロスオーバーに近いステイリングになるので、画像で比較してみよう。

比べてみると、C5 Xの方がクラウンよりステーションワゴン要素が強いように感じる。また、サイズもクラウンの方がひとまわり大きい。

インテリアは広く開放的でリラックスできる室内空間

水平基調にデザインしたダッシュボードと、フロントドアまで回り込ませたウッド調のデコラティブパネルがゆとりある空間を演出する。さらに室内に開放感をもたらすためにリアクォーターにもウィンドウを設け、360度のガラスエリアを実現している。
静粛性にも配慮し、複層構造のラミネーテッドガラスを採用し、外部からのノイズを最小限に抑えている。さらにSHINE PACKには、サンシェード付きのスライディングガラスサンルーフを装備し、開閉式で外気を取り入れることも可能。

インパネやシートなどは上質でコンフォートな、くつろげる空間をイメージしている。
C4よりもさらに大きくワイドな高精細の12インチタッチスクリーンを採用。

すべてのシートに快適な座り心地をもたらす、シトロエン独自のアドバンストコンフォートシートを採用。ベースに低反発効果のある高密度ウレタンを使用し、表層部に15mmの厚さでやわらかなスポンジを挟む手法を用いている。高密度で厚みのある構造が生み出す姿勢保持性とコンフォート性能は、長時間の移動でもリラックスでき、リビングルームでくつろいでいるかのような快適な座り心地を実現。また、2,785mmのロングホイールベースにより、後席のニースペースを先代のC5セダンから66mm拡大させるなど、リアシートの快適性も飛躍的に向上している。

ゆったりとしたスペースの後席。リヤクウォーターウインドウを採用しているので室内が明るい。

2種類のパワートレーンをラインナップ

パワートレーンは「1.6ℓターボ」と「1.6ℓターボ+モーター」の2種類をラインナップする。

・1.6ℓ直列4気筒DOHCターボ
最高出力 180ps /最大トルク 250Nm / 燃費 公表値なし

・1.6ℓ直列4気筒DOHCターボ+モーター
最高出力 225ps /最大トルク 360Nm / 燃費 17.3km/ℓ(WLTCモード)
※システムトータル
1.6ℓ直列4気筒DOHCターボ+モーター

PHEVのEV走行可能距離は65km。日常の移動ならEVモードで賄うことができそうだ。
トランスミッションは、PHEV専用の電動対応型8速ATである「 e-EAT8 」を搭載。トルクコンバーターに代わる湿式多板クラッチにより、エンジンとモーターのスムーズな動力伝達で前輪を駆動する。

“魔法の絨毯”と形容されるシトロエン独自のハイドロニューマチックサスペンションの最新のシステム、プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)を全車に標準装備。ショックアブソーバー内にセカンダリーダンパーを組みこむことで、従来のシステムでは吸収しきれなかったショックを抑制し、フラットライドを実現してる。
また、PHEVモデルには、このシステムをさらに進化させ、走行モードに応じてダンパー内の油圧をコントロールするアドバンストコンフォートアクティブサスペンションを初めて採用している。

左から、マーケティング部ダイレクター トマ・ビルコ氏、代表取締役社長 兼 CEO ポンタス・ヘグストロム氏、シトロエン本社カラーマテリアルプロジェクトマネージャー 柳澤知恵氏

カラー&マテリアルは日本人デザイナーが担当

今回、カラー&マテリアルを担当した日本人デザイナーの柳沢知恵さんはC5 Xのデザインの魅力について次のように語った。
「今回、シトロエンの新しいブランドアイコンをカラー&マテリアルで表現するために、シトロエンを象徴するエンブレムの『ダブルシェブロン』をモチーフにしたデザインを各所に散りばめました。シート背面の上部にはダブルシェブロンを一筆書きのように連ねた刺繍を施しています。またシートのシートのパーフォレーションの穴もダブルシェブロンの模様になるように配置しています。そのような遊び心とそれを活かすための上質なカラー&マテリアルを感じて頂けると嬉しいです。」

シトロエンの「ダブルシェブロン」を一筆書きのステッチで表現
シートのパーフォレーションの穴にも「ダブルシェブロン」が。

価格、カラーバリエーション

SHINE PACK
車両価格:530万円
全長×全幅×全高:4805×1865×1490mm
ホイールベース:2785mm
車両重量:1520kg
排気量:1598cc
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:180ps/5500rpm
最大トルク:250Nm/1650rpm
駆動方式:FF
トランスミッション:8速AT
燃料タンク容量:52L(ハイオク)
WLTCモード燃費:ー
タイヤサイズ:205/55R19
乗車定員:5名

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