ダメなのはテープじゃなくて、貼り方だった? 両面テープの正しい使い方・選び方

粘性があり、弾性もある両面テープは普通のハサミでは切りづらい。フッ素コート加工が施される専用ハサミが1つあれば、思い通りのカットも可能だ。
正しく使えば驚くべきほどの接着力が期待できるのが、現代の両面テープというもの。用途別の選び方はもちろん、下準備から始まる正しい使い方をここでおさらい!

剥がれた箇所では完全リセットを強く推奨

はがし残しがある限り、どんなに新品を貼り直しても同じ結果を招きがち。専用のはがし材を使えば厄介な剥がし残しもキレイにリセットできる。

気がついたら、ベローンと垂れ下がる両面テープ。冬場の冷え込む時期なども、硬化によって粘着力を失うケースもある。

そもそも両面テープとひとくちに言っても、用途や部位によって選択肢は変わる。見た目にはほとんど同じでも、粘着力はもちろん、耐熱度合いも大きく違う。

経年劣化により貼り直す場合は、今一度、適材適所の両面テープを選び直すいい機会でもある。とりわけ最近では、ドライブレコーダー用を始めとして、より条件的に箇所にも両面テープが使われるようになり、さらにその選択肢は増えている。接着力や適応温度以外にも、着色の有無でパッケージが分かれる場合もあるため、どれを選ぶかが不用意なトラブルを避ける上でも肝要になってくる。

もっとも、両面テープそのもの以外にも、ケアする要素はある。より考えたいのは貼り付ける場所の下準備だ。目に見える剝がし残しが残っているようでは、いくら新品を用意しても、接着面に隙間が生じ、同じことの繰り返しになってしまう。もっともその異物も、力任せにヘタに剥がすと、貼り付け部位の損傷にもつながり兼ねないため、頑固なものには専用の剥がし剤を使いたい。

見た目に異物を除去できても、接着力を高めるためには、表面に残る油分もケアすべき。貼り付け直前には、脱脂剤でキレイに脱ぐことで、接着力はより強力となる。

また、それでもうまくいかないという場合は、両面テープのカット方法にも目を向けたい。少しでも剥がれが生じるとそこを起点に接着力が一気に失われる場合もある。そのため、両面テープは規定寸法をキレイにカットしたい一方で、その粘着力ゆえに、普通のハサミではカットしづらいのも事実。そこそこ使用機会があるのなら、専用のハサミを購入してもいいだろう。

両面テープのなかでもとりわけ接着面は、紫外線に弱いなど、意外とナイーブ。開封後等では、暗く密閉できるようなケースに収めておくとベターだ。

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