第5世代ハイブリッド搭載の新型カローラクロスが欧州市場で発表!パワー良し、燃費良しのファミリー層向けSUV。

新型カローラクロスは、欧州市場でも人気を誇るカローラシリーズを完成させる役割を担う、実用的なファミリー向けSUVとして登場する。新型モデルは、第5世代ハイブリッド、デジタル技術の導入、安全システムにおける最新技術を数多く搭載している。新型カローラクロスは、欧州市場で2022年秋からの販売が予定されている。

実用性重視のSUVデザイン

新型カローラクロスは、日常の実用性を重視した堅牢なSUVルックスが表現されている。ボディサイズは、4,460×1,825×1,620(mm)となっており、トヨタのモデルレンジの中ではC-HRとRAV4の間に位置するサイズとなっている。

フロントには、樹脂製バンパーで仕切られ上下2つの大型グリルが配置され、トヨタのSUVファミリーとしての堅実なキャラクター性を表現。ヘッドライトは、スリムな2灯式LEDヘッドライトを採用し、一部グレードではシーケンシャルウィンカー、LEDライトガイドが追加装備されている。ホイールは、リムグラフィックを強調した17インチアルミホイールを着用している。18インチホイールでは、ダークグレー仕上げのコントラストデザインが採用されている。

インテリアでは、実用性を重視した大きなサイドウィンドウによって、乗員全員の良好な視界が確保され、明るく開放的な車内が確立されており、オプション設定されているパノラマルーフを開ければ、さらに開放感を高めることができる。また、広い頭上スペース・ドア開口部により、乗降しやすく、チャイルドシートの出し入れも簡単に。この様式はラゲッジドアにも採用されている。ラゲッジスペースは荷室高が720mmと、競合車種の中では最も低く、キックセンサーも合わせて使い勝手はかなり良好。積載量は433Lを誇り、リアシートを畳むと最大1,337Lまで拡大することができる。

カローラクロスは、トヨタモデルでは初めて運転席計器盤に12.3インチの新型デジタルコンビメーターが全車標準装備とされている。メーターは、運転スタイルに合わせてステアリングホイールのトグルスイッチからデザイン変更することができる。

第5世代トヨタ・ハイブリッドシステム搭載

新型カローラクロスのパワートレインには、トヨタの第5世代ハイブリッドシステムが搭載されている。エンジンは1.8リッター、2.0リッターの2種が用意され、2.0LエンジンにはインテリジェントAWD-iシステムがオプションで用意されている。1.8Lシステムは15%アップの138hpを発揮し、0-100加速9.9秒を達成。2.0Lシステムは8%アップの194hpを発揮し、0-100加速7.5秒を達成している。

2.0Lエンジンモデルにオプションで用意されているAWD-iシステムは、新型パワーコントロールユニット(PCU)の採用により電気損失を低減し、燃費維持に貢献している。また、静粛性を高めるとともに、リアPCUを内蔵し、さらなる省スペース化・軽量化が実現されている。PCUの直上には、新素材の採用により従来比15%軽量化した新型トランスアクスルが搭載され、小型・高出力の新型駆動モーターが搭載されている。これにより総合的な効率が上昇し、リア電気モーターの総合出力は39hp/84Nmを発揮し、低速から安定した走行に貢献する。

進化したトヨタ・セーフティセンス

トヨタ・セーフティセンスの最新開発では、事故検知システムの多くが大幅改良され、安全性がさらに強化されている。また、サービスセンターに行かずとも、搭載ソフトウェアがアップデートできるように改良されている。

カローラクロスには、フロントカメラ・レーダー改良によって範囲拡大された前方検知システムがいち早く搭載されている。前方検知距離は、従来のハードウェアの範囲に比べて2倍に拡大。また、自車両の近くにある物体をより早く検知し、二輪車や路側物など、より広範囲な潜在的危険物を検出することができるようになっている。

この検知能力の向上により、プリクラッシュシステム(PCS)の正面衝突の確率認識が向上し、都市部の交通シナリオで絶大な効果を発揮するようになった。交差点出会い頭衝突回避支援では、2車線にまたがる接近車・自転車や、横からの急な割り込みなども認識。日常使いで最も遭遇する恐れのある事故要因に対応できるようになった。その他にも、カローラクロスは改良された安全システムを数多く搭載している。

カローラクロスの欧州での販売は2022年秋ごろが予定されている。

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