キャスター移動できる、ルーフボックス出現!
収納場所を車外に設けられるルーフボックスは何かと便利な存在ながら、ネックもある。大型だけに載せ下ろしも大変で、乗せっぱなしだと全高制限に引っかかりやすく、そしてクルマから降ろした後の保管でも場所を取る。導入に際してはハードルも高く、それなりの覚悟も必要だったのがこれまでだった。
けれど、そのハードルを極力下げるユニークな提案が今なされている。提案主はINNOブランドでユニークなストレージキットを手掛けるカーメイトだ。
この秋に発売開始となったギアキャリー160は車両搭載時のみならず、クルマから降ろした後の処遇までセットで考えられた機能品。ボックスにはクッション性に優れるタイヤとキャリーハンドルが備えられ、クルマから降ろした後の移動も手軽に行なえるようになっている。
当然、キャリアにも専用のものが充てられ、スライドさせてロックピンを掛け、レバーを降ろすだけで確実に固定可能な独自のロックシステムも新たに採用されている。
車体サイド側からボックスを持ち上げ、ベースキャリアの上をスライドさせる動作には負担も少なく、ボックスをルーフ上に配置できさえすればロックの作業もじつにシンプル。ボックス容量は160Lと、おおよそふたり分のキャンプ道具をたっぷり詰める容量のため、荷物満載状態での作業では、さすがにひとりで行なうには無理がある。ただその場合も、荷物を多少間引けばだいぶラクになるし、ひとりきりでの使用も現実的といっていい。
ボックスそのものを容易にクルマから降ろせるとなれば、収納物のそれぞれを上げ下げする手間も大きく減る。クルマから降ろしたあとにいざ必要な場所まで運ぶ際も、手で抱えて持ち運ぶのはちょっとの距離でもシンドイ場合がある。転がしながら運ぶことができればかなりラク。とりわけ、マンション住まいの方や、立体式や地下駐車場を使う機会が多いひとこそ、その機動力による恩恵は大きいだろう。