北米ホンダ設立のレーシングサポート会社「ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)」が、イタリアのレーシングチーム「JAS モータースポーツ」と共に、モータースポーツの2023年シーズンに新型「FL5 シビック TYPE R TCR」を導入することを発表した。昨年の夏に公開されたシビック TYPE Rの市販モデルをベースとする新型レースカーは、タイプRブランドが2015年にTCR競技にデビューして以来、先代が達成した大きな成功に基づいて構成されている。
車両特性としては、ダウンフォースを向上させる全く新しいエクステリアデザインと空力パッケージ、コーナリングの安定性とドライバーの安全性を高める新しいシャシー、アップグレードされたブレーキとトランスミッションシステムなどが装備されている。パワートレインには、タイプR市販車に搭載されている2リッター4気筒ターボエンジンのレース仕様として説明されている。
コックピットは人間工学を踏襲しており、最新のFIAグローバル安全規格に準拠。高性能なマルチチャンネルドライバーディスプレイを搭載し、これまで以上にパフォーマンスに直結する情報を表示することができる。照明、ドライバー冷却、アンチロック・ブレーキの追加に加え、大幅に改良された「クイック・フィル」給油システムは、より洗練されたコックピット・ディスプレイにより、より幅広い関連情報をリアルタイムで確認することができるようになっている。
新型シビック TYPE R TCRモデルは、4月に開催されるIMSAミシュラン・パイロット・チャレンジにおいて、サーキットで公式デビューする予定となっている。JASモータースポーツがイタリアで開発した車両は、HPDを通じて北米でのレース参戦が可能である。新世代シビック TCRレーシングカーのパフォーマンスに期待しよう。