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トヨタハートフルプラザ仙台(仙台市泉区)で開催されている「新型シエンタ車いす仕様車フェア」。
展示車両は新型シエンタの車いす仕様車で、シエンタ・ウェルキャブ・車いす仕様車 タイプI、タイプII、タイプIIIの3台。また、会期は年末最終営業日の12月28日(水)までとなっている。
新型が登場して間もないということもあり、3台がすべて同じ場所で展示されるというのはレア。
今回展示されている、3タイプの新型シエンタのシエンタ・ウェルキャブ・車いす仕様車を紹介していこう。
新型トヨタ・シエンタ ウェルキャブ・車いす仕様車 タイプI
タイプIは、助手席側セカンドシート付きの仕様が展示車となっており、セカンドシートを展開すれば5名乗車、畳むと2列目の車いす乗車を含めて4名での移動が可能となる。
新型トヨタ・シエンタ ウェルキャブ・車いす仕様車 タイプII
タイプIIは、助手席側セカンドシートがないモデルで、車いすの固定位置を、タイプIと同じ2列目と、助手席をたたむことでさらに前方になる運転席わきの1.5列目に用意。後者は移動中も運転席からの視認などがしやすいレイアウトとなる。また、前後長が長いスペースを確保できることから、ストレッチャータイプの車いすや、リクライニングタイプの車いすなどの中で対応できる機種の幅が広がっている。
新型トヨタ・シエンタ ウェルキャブ・車いす仕様車 タイプIII
タイプIIIは、今回の新型シエンタから新しく設定された車いす仕様車で、ショートスロープと呼ばれる短いスロープが特徴。タイプI、タイプIIのスロープ突出長が1300ミリのところ、タイプIIIは170ミリと桁が違う短さだ。これは、介護施設などの法人ユース等、車いすの扱いに慣れた介助者を想定したもので、スロープに車いすの前輪を持ち上げて乗せ、後輪を押し当てながら持ち上げるという乗降方法をとる。
これは、日常、ちょっとした段差を乗り越える際に介助者が行う動作を利用したものとなっている。メリットは、スロープが短いことから展開も早く乗降も素早く行えること。さらに、リアゲートが開く場所ならば乗降が可能となり、駐車スペースの選定がラクになること。加えて屋外の乗降では、雨天でもリアゲートが傘代わりになるというメリットもある。
なお、タイプIには、助手席側セカンドシートが無い仕様もラインアップしているが、乗車位置としては、タイプIIのセカンドシート位置と同様になるので、車いすの乗車の可否をチェックするような試乗は同車で対応できる。
週末となるクリスマスとなる24日(土)、25日(日)も同フェアは開催されている。
同じ店舗内に並んでいる3タイプを同時に試せるまたとないチャンスだけに、小型の車いすスロープ車を検討しているユーザーならばチェックしておきたいところだ。