MAZDA2の新グレード「BD」は11色のボディカラーと純正アクセサリーで個性を主張。198通りのカラバリを楽しめる!

2023年3月上旬に発売予定のMAZDA2商品改良の注目ポイントは、新グレード「BD」の登場だ。ボディカラーは全11色、そのほかメーカーオプションや純正アクセサリーを組み合わせることで198通りのカラーバリエーションを楽しめるという。まさに所有する喜びを感じることのできるグレードとなっている。
REPORT:山本晋也(YAMAMOTO Shinya) PHOTO:中野幸次(NAKANO Koji)

自分好みの198通りのバリエーションを選べるのが魅力

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「ROOKIE DRIVE」と名付けられた純正アクセサリーパッケージ。20代デザイナーの作だという。
MAZDA2_CLAPTOP
センターデカールとホイールキャップによるカラーアクセントは「CLAP TOP」と名付けられている。

2023年1月に、マツダのエントリーモデル「MAZDA2」の大幅商品改良が発表された。すでに別記事で紹介しているように、主な変更点はシンプルでわかりやすいグレード構成、内外装のデザイン変更となる。エクステリアでいえば前後バンパーやグリルの意匠が変わっている。

中でも新グレード「BD」はマツダの個性といえるシグネチャーグリルの中にフラットなパネルを追加しているのが特徴。グリルレスな演出を利用することでカジュアルな雰囲気を生み出している、まさにMAZDA2の大幅商品改良を象徴するグレードだ。

1.5Lガソリンエンジンと1.5Lディーゼルエンジンの設定がある「BD」グレード、最大の特徴はカラーバリエーションが豊富なこと。ボディカラーは新色「エアストリームブルーメタリック」や「エアログレーメタリック」を含む11色を設定。さらにメーカーオプションとして一部のカラーではグリルパネルをホワイトにすることができたり、ルーフフィルムによる2トーン演出も可能。純正アクセサリーによってホイールキャップを6色から選ぶこともできる。

インパネにおいても、環境に配慮したバイオエンジニアリングプラスチックによる加飾パネルが3色(ピュアホワイト、グロスブラック、クロスライトブルー)ほど用意されている。こちらは、ボディカラーに応じて似合う色が標準装備となっている。

こうしたカラーバリエーションの組み合わせは、理論的には四桁を超える可能性もあるが、MAZDA2の世界観にふさわしい組み合わせをデザイナーが吟味した結果、198通りが選べるようになっているというのがトピックだ。

エアストリームブルーメタリックと、グロスライトブルーのインパネ加飾パネルがマッチしている。
BDグレードのシート地は表側がブラック調、背面はメランジ調としているのもこだわりだ。

デザイナーおすすめのパッケージ2タイプを参考に

198通りもカラーバリエーションがあるとなれば、そうそう簡単に自分好みのコーディネートを見つけるのは難しいのも事実。そこで参考にしたいのが、カラーバリエーションに純正アクセサリーによるアクセントをプラスした2つのパッケージだ。

ひとつが、エアストリームブルーメタリックをベースにした「ROOKIE DRIVE」だ。オジサン世代は見覚えのある水色×オレンジのカラーリングだが、デザインしたのは当時を知らない20代の若手デザイナーだという。往年の名カラーリングをオマージュしたのではなく、水色にオレンジの差し色を入れることでスポーツシューズ(スニーカー)のようなイメージでスポーツマインドを表現している。

装着されている純正アクセサリーは、リアルーフスポイラー/ボディデカールセット/フロントグリル・リアバンパーアクセント/ミラーガーニッシュ/ホイールキャップといったところで、用品の合計金額は15万2350円。取り付け工賃(2万240円)をプラスすると17万2590円のコストとなる。

さらにメーカーオプションとしてホワイトのルーフフィルム(5万5000円)も必要となるが、アクセサリーのホイールキャップを装着する場合は、ホイールキャップレス(2万4200円安)仕様をオーダーすればいい。

撮影車には360°セーフティパッケージやセーフティクルーズパッケージが備わっている仕様だが、アクセサリー類と合わせて201万690円で、このスタイリングを持つMAZDA2が手に入るということだ。

ホワイトのグリルパネルにオレンジのカラーアクセントが効いている。
ホイールキャップもオレンジのアクセントとすることでトータルコーディネートの完成度を高めた。
ドアミラーのミラーガーニッシュは標準装備のカバーと交換するタイプ。フィッティングにスキはない。
チェッカー模様のデカールも印象的。
ルーフスポイラーもオレンジとしている。遠くからでも愛車をすぐに見つけられそうだ。

合計6万7540円のアクセサリーで効果的に変身

もうひとつのパッケージが「CLAP TOP」。ディープクリスタルマイカのボディにホワイトグリルを組み合わせ、ホワイトのルーフフィルムを選んだ上に、シルバー調のセンターデカールとホイールキャップをプラスするというコーディネートだ。

フロントバンパー、ボンネットそしてテールゲートへとつながったセンターデカールを加えたことで、ホワイトと深い青の世界にレーシーなムードを演出しているのは、見ての通り。部品代と工賃の合計で6万7540円とは思えないほどの効果で、いわゆるコスパのいいパッケージと感じるのではないだろうか。

改名する前のデミオ時代から数えると9年目の大変身となったMAZDA2。新色追加だけでなく、メーカーオプションや純正アクセサリーを組み合わせることで多彩なカラーコーディネートを実現、新しい世界観を作り上げた。いかにも色にこだわるマツダらしい商品改良といえそうだ。

フロントグリルはホワイトパネルをメーカーオプションとして選択。
センターデカールとホイールキャップを合計した価格は6万1380円。取り付け工賃は6160円となる。
ホワイトのルーフフィルムは5万5000円のメーカーオプションとして用意される。
テールゲートにもセンターデカールはつながっている。
BDグレードは標準でイエローのカラーアクセントを装備している。

1.5LガソリンエンジンBDグレード車両スペック

MAZDA2
写真のボディカラーにおいてはホワイトグリルを追加料金なしのメーカーオプションとして選択できる。なお、撮影車は試作車のためヘッドライトの仕様が異なっている。
MAZDA2 15BD
全長×全幅×全高:4080mm×1695mm×1525mm
ホイールベース:2570mm
車両重量:1090kg
排気量:1496cc
エンジン:直列4気筒DOHCガソリン直噴
最高出力:110PS(81kW)/6000rpm
最大トルク:142Nm/2000rpm
駆動方式:FWD
トランスミッション:6速AT
WLTCモード燃費:20.3km/L
最小回転半径:4.7m
タイヤサイズ:185/65R15
乗車定員:5名
メーカー希望小売価格:164万7800円

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著者プロフィール

山本 晋也 近影

山本 晋也

1969年生まれ。編集者を経て、過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰することをモットーに自動車コ…