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東京オートサロン2023 スバル/STIブースでジャパンプレミアとなった新型インプレッサの国内仕様。インプレッサとしては6代目にあたるモデルだ。すでに北米仕様も現地でワールドプレミアされているが、今回明らかになった情報と比較すると異なる部分も見受けられる。
注目の国内仕様は先行公開された北米仕様とどこが違う?
国内とは灯火類を始めとした法規が異なる部分はさておき、最大の違いはパワーユニットだ。
北米仕様は2.0L水平対向4気筒DOHC自然吸気エンジンと、2.5L水平対向4気筒DOHC自然吸気エンジンの2種類を設定。ベースモデルにあたる2.0Lモデルは最高出力152ps、最大トルク20kg-mを発生、ハイパフォーマンスモデルと位置付けられる 2.5Lモデルは最高出力182ps、最大トルク24.6kg-mというスペックだ。
一方、今回発表された国内仕様は全車が2.0L水平対向4気筒DOHC自然吸気エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」のみの設定。
既に公開されているクロストレックに搭載されているe-BOXERではエンジンの最高出力145psと最大トルク19.2kg-mこれに加え、モーターが最高出力10ps、最大トルク6.6kg-mと北米仕様の2.0Lモデルと2.5Lモデルのちょうど中間のスペックといった印象だ。
ただし、今回発表されたインプレッサでは正式な数値は公開されていないため、あくまで”クロストレックと同じ”であるという仮定での数値だ。
クロストレックとインプレッサはどこが違う?
SUVのクロストレックとインプレッサは、先代のXVとインプレッサSPORTと同じ関係性をもつ兄弟車だが、樹脂プロテクター類を装備しないインプレッサの外観はコンセプト通りスポーティな印象だ。
もちろんフルインナーフレーム構造のSGP=Subaru Global Platform(スバル・グローバル・プラットフォーム)や、広角単眼カメラを追加した新世代のアイサイトなど、クロストレックに盛り込まれている様々な装備を採用している。
インプレッサのキャラクターを考えると、北米仕様の2.5Lエンジン搭載車の2.5RSのようなホットモデルの追加にも期待したい。ただし、現状ではe-BOXERのみの設定であることがアナウンスされているので、追加モデルとして登場するのか、北米専用モデルになるのかが気になるところだ。。
特に北米仕様の2.5RSは初代インプレッサ(GC型)でもスポーツモデルとして同じグレード名を使用していたこともあり、現地のスバルファンからはかなり期待されているモデルだ。
国内仕様もセダンがラインアップから消滅。インプレッサのセダンは初代から一貫して設定されていたこともあり、少々さみしい気持ちだが、5ドアモデルのみの設定としたことでサブネームの”SPORT”を省略したと思われる。これは逆に原点回帰を感じさせる点だ。
また2.5RSのみならず、先代インプレッサでは途中から追加されたSTI Sportのような走りを楽しめるグレードの追加を新型インプレッサでも是非熱望したい。