チームは初めて、2021年のデビュー以来、12戦中10勝を挙げているハイパーカーを進化させた2023年仕様のGR010ハイブリッドで参戦する。ドライバーは、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスが5シーズン連続でタッグを組み、#7 GR010ハイブリッドのステアリングを握っている。8号車には、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮が乗り込み、2022年から続く世界タイトルとル・マン優勝の再現を目指す。
TOYOTA GAZOO Racingは、ル・マン24時間レース5連覇、世界選手権4連覇という前人未到の快進撃を続けながら、WEC11年目となる2023年シーズンを迎えることとなる。しかし、セブリングで8時間かけて行われる1000マイルレースでは、ドライバーとマシンに独特の課題が突きつけられる。1950年の開幕以来、アメリカでの耐久レースが行われてきたこの歴史的な会場は、バンピーで容赦のない路面で有名であり、フロリダの天候は高温多湿で予測不可能なものになると見込まれている。
コース上では、キャデラック、フェラーリ、ポルシェ、ヴァンウォールといった新たなハイパーカーのライバルに加え、グリッケンハウスやプジョーといった既存のライバルが顔を揃え、2023年の競争はこれまで以上に激しくなることだろう。2012年にシリーズがリニューアルされて以来、WEC開幕戦のトップカテゴリーとしては最大規模のグリッドとなり、合計11台のハイパーカーが全7戦のうちの最初のレースで総合優勝を目指して戦いを繰り広げる。
チームとファンは、今週末に行われる伝統のプロローグテストで、2023年型クラスの走りを初めて見ることができる。セブリング1000マイルの練習走行は水曜日から始まり、1時間の練習走行が2回、そして木曜日に60分の最終練習が行われる。スターティンググリッドは、木曜日の夕方、フロリダ州中央部の日没後に行われる15分間の予選で決定する。金曜日の現地時間正午にレースが始まると、TOYOTA GAZOO Racingは、2019年にセブリングで勝利している2度目の勝利に向けた戦いを開始する。