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筋肉質で流麗なボディシルエット
新型GLCクーペの特徴は、そのスポーティなシルエットだ。一目でメルセデスSUVファミリーだと分かるそのシルエットには、18インチアルミホイールとクロームパッケージのAVANTGARDEエクステリアが標準装備されている。ハイブリッドモデルは、フロントアクスルとリアアクスルに異なる幅のミックスプロファイルタイヤを装着している。ヘッドライトからラジエターグリルにかけてのシームレスな融合が、車幅の広さを際立たせ、落ち着いた印象を見せる。その存在感は、プロポーションと筋肉質なホイールアーチによって際立たせられ、パワーとエレガンスさのバランスが表現されている。
GLCクーペの空気抵抗係数は、空力的に最も有利な構成でCd=0.27と低く、先代モデルの0.30を上回っている。また、開発チームは空気抵抗だけでなく、乗車中の風切り音やロードノイズ低減にも力を入れており、優れた遮音性が確保されている。全長は4,763mmで、先代モデルより31mm長く、5mm高くなっている。車長拡大に伴ってホイールベースや前後オーバーハングも長くなっているが、全幅は変わらず1,890mmとなっている。
モダンスタイルなインテリア空間
新型GLCクーペのインテリアは、モダンなAVANTGARDEラインが標準装備されている。ダッシュボードのアッパーセクションは翼のような形状で、新たにフラット化されたベントアウトレットを備えている。下段にはゆったりとしたトリムエリアがあり、湾曲したセンターコンソールにシームレスに流れ込んでいる。ドライバーの前にある12.3インチの高解像度液晶画面は、翼の形とトリム表面の上に自由に浮かんでいるように表現されている。
中央の11.9インチ センターディスプレイはセンターコンソールから立ち上がり、同様にトリム面の上に浮いているように見える。ダッシュボードと同様に、画面はドライバーに向かってわずかに傾斜しており、運転中の視認性を向上させている。シートデザインは、層と輪郭のある表面で構成され、視覚的に軽快さを与えています。また、ヘッドレストとバックレストの接続部のデザインを変更し、カバーが付属している。
GLCクーペのトランク容量は従来よりもさらに大きくなり、大きなドライブ旅行にも対応できるようになっている。マイルドハイブリッドモデルでは545~1,490L、プラグインハイブリッドモデルでは390~1,335が確保されている。EASY-PACKテールゲートを標準装備しており、ボタン一つで簡単に開閉させることができる。
電動化に特化したパワフルなパワートレイン
新型GLCクーペには、電動化されたドライブが用意されている。マイルドハイブリッドユニットには、第2世代の統合型スタータージェネレーター(ISG)と48ボルトの車載電気系統が搭載され、スタータージェネレーターは、特に低回転域で内燃機関をサポートする。ターボチャージャーが補完することで、卓越したパワーを実現している。48Vの車載電気システムは、コースティング、ブースト、エネルギー回収などのハイブリッド機能をサポートし、パワー効率を向上。また、ISGの支援により、モーターは迅速かつ快適に始動し、スタート/ストップ機構はドライバーにほとんど気づかれることなく機能する。
さらに3つのエンジンバリエーションはプラグインハイブリッドで、実用的なニーズを満たすのに十分な電気のみの走行距離が確保されている。改良されたハイブリッドドライビングプログラムは、ルートの最も適した区間に電気駆動モードプログラムを構築し、都市部での移動などでは電気駆動を優先させて使用する。すべてのモデルが高効率でダイナミックな走りが実現されている。
ハイブリッドドライブユニットの高い出力密度は、永久磁石式インターナルローターシンクロナスモーターによって発揮される。電気モーターのピークトルクはスタート直後から発揮され、ダイナミックな走行性能とともに、発進時の高い俊敏性をもたらす。電気のみのフルパワーは140km/hまで巡行が可能。
また、新型GLCクーペでは、電気機械式ブレーキブースターが採用されており、走行状況に応じて油圧ブレーキと回生ブレーキの間の柔軟な移行を自動的に制御し、常に最適なエネルギー回収とブレーキ性能を確保するものである。その結果、最大100kWの最大回生パワーをより頻繁に達成する。
高電圧バッテリーは、メルセデス・ベンツが自社開発したモデルを搭載している。搭載容量は31.2kWh、空の状態からオプションの60kW DCチャージャーでフル充電すると約30分で充電が完了する。GLCクーペには、11kWの三相AC充電器が標準装備されている。