あらたに代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)コミュニケーション・サステナビリティ統括に就任(異動予定日は第157回提示株主総会開催日)する毛籠氏は1960年生まれの62歳。1983年にマツダに入社後、マツダモーターヨーロッパ副社長、マツダモーターオブアメリカ(MNAO)社長兼CEO、同会長兼CEOなどを歴任。21年6月にはマツダでコミュニケーション・広報・生涯・管理領域統括の専務執行役員を務めていた。
15:00から広島で行なわれた代表取締役交代に伴う記者会見で、丸本社長は
「北米マツダのCEOとしてブランド価値経営をしながら、北米市場をもっとも収益をあげる市場に成長させた。会社全体を俯瞰し、将来を見据えた考え方、内外のコミュニケーション能力など」を毛籠氏を次期社長に選んだ理由に挙げた。
毛籠次期社長は、「来期の課題はふたつ。ひとつはマツダを成長軌道に乗せていくこと。そのドライバーになるのがラージ商品群だ。また将来の経営効率を高めていく。原価の低減活動を進め、会社全体をさらに筋肉質にしていく」と語った。
退任する丸本社長は、社長在任中にもっとも困難だったことを問われて
「社長就任直後の西日本豪雨」と「新型コロナウイルスによるパンデミックに端を発した環境変化」をあげた。
マツダの新経営陣の主な顔ぶれは次の通り
代表取締役会長:菖蒲田清孝氏(現職と同じ)
代表取締役社長兼CEO コミュニケーション・サステナビリティ統括:毛籠勝弘氏(現 取締役専務執行役員 ミュニケーション・広報・渉外・サステナビリティ・管理領域統括)
代表取締役専務執行役員兼CFO社長補佐、北米事業・コスト革新統括:ジェフリー・エイチ・ガイトン氏(現 専務執行役員北米事業統括)
取締役専務執行役員:小野 満氏(現 取締役専務執行役員財務・経営企画統括)
取締役専務執行役員 営業領域・商品戦略統括、コスト革新統括補佐:青山裕大氏(現 取締役専務執行役員グローバルマーケティング・販売・カスタマーサービス・新事業(MaaS)(現 商品戦略統括)
取締役専務執行役員兼CTO(最高技術責任者)研究開発統括、コスト革新統括補佐:廣瀬一郎氏(現 取締役専務執行役員研究開発・コスト革新・イノベーション統括)
取締役専務執行役員品質・購買・生産・物流・カーボンニュートラル統括、コスト革新統括補佐:向井武司氏(現 取締役専務執行役員品質・購買・生産・物流・カーボンニュートラル統括、コスト革新統括)
取締役専務執行役員兼CSO(最高戦略責任者)経営戦略・R&D戦略企画・MDI&IT統括、カーボンニュートラル・コスト革新統括補佐):小島岳二氏(現 専務執行役員経営戦略・R&D戦略企画・MDI&IT統括、カーボンニュートラル統括補佐)
社外取締役候補は 佐藤潔氏、小川理子氏の2名。
2018年から代表取締役社長を務めてきた丸本明氏は退任する。
2023年に入って、トヨタ自動車(豊田章男氏→佐藤恒治氏1969年生まれ)スバル(中村知美氏→大崎 篤氏1962年生まれ)と自動車メーカーの社長交代が相次いでいる。マツダも1960年代生まれの社長にバトンタッチすることになった。