目次
GT-Rは169%、ポルシェ911は129%(2007年比)
日産GT-Rのデビューは2007年12月。それから15年以上の歳月が流れた。いまだに第一線級のパフォーマンスを維持しているのは見事としか言いようがない。
まずは2007年12月の価格を確認しておこう。
GT-R(ベースグレード):777万円
GT-R ブラックエディション:792万7500円
GT-R プレミアムエディション:834万7500円
最新モデルの価格は
ピュアエディション:1375万円
ブラックエディション:1535万500円
プレミアムエディション:1484万100円
プレミアムエディション T-spec:1896万700円
トラックエディション engineered by NISMO:1765万600円
トラックエディション engineered by NISMO T-spec:2138万700円
【NISNO】
NISMO:2865万600円
NISMO Special edition:2915万円
この価格は消費税込みだ。消費税は
2014年3/31までが5%
2014年4/1~2019年9/30までが8%。
それ以降が10%となっているから、ここでは税抜き価格で見ていこう。
比較しやすいベースグレード(ピュアエディション)とプレミアム・エディションの価格の推移は次のようになる。
エントリーグレードの価格は2007年の740万円から2023年の1250万円まで上昇している。価格は168.9%、つまり2007年から価格が1.7倍になったということだ。同じくプレミアムエディションも169.7%、1.7倍だ。
では、ほかのモデルではどうだろう?
ポルシェ911のベースモデル、911カレラの税抜価格は
2007年997型:1061万9048円
2023年992型:1366万3636円
で、2007年比で価格は128.7%である。つまり、約1.3倍。この間、ポルシェ911は992型→991型→992型とモデルチェンジを受けている。GT-RはR35型のままだ。デビュー時から格段の性能アップを果たしているが、フルモデルチェンジを受けずに規制対応と性能アップを図るのは、やはり難しいということだろうか。
2007年の日本人の平均年収437万円に対してGT-Rのエントリーグレードの価格は1.78倍、2022年のそれは433万円(統計によって前後するが、ほとんど変わっていないのは事実)、GT-Rは年収の2.89倍になってしまったのだ。
一人あたりの名目賃金、実質賃金の推移
AMG SLもBMW M3もポルシェ911も買える!
気持ちがちょっと暗くなってしまったので、気を取り直して。
日産GT-Rの2024年ピュアエディション1375万円(税込)~プレミアムディション1484万100円の間で、ほかにどんなスポーツカーが買えるだろうか?
BMW M3セダン コンペティションM xDrive:1382万円
アルファロメオ・ジュリア クアドリフォリオ:1331万円
シボレー・コルベット2LT:1400万円
あたりが買えそうだ。
ポルシェ911カレラ:1503万円
メルセデスAMG SL43:1648万円
素のポルシェ911カレラとメルセデスAMG SLは、GT-Rプレミアムエディションより少し高いけれど、まぁ射程圏内と言っていいだろう(ただし、素のポルシェ911カレラが実際に手に入るのかはわからないが)。
GT-Rのエンジンは、3.8L・V6ツインターボ(570ps/637Nm)。駆動方式は4WDだ。パワースペックで比べればGT-Rがもっともパワフル。GT-Rの価格は高嶺の花だが、もはや絶滅危惧種となったピュアエンジンのみのスポーツカーとしての魅力は健在だ。