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納車1カ月点検に出したタイミングでのリコール発覚はラッキー?
CX-60が手元に来て約1ヵ月。このところ仕事が忙しくてほとんど乗れていないのですが、愛車を新車1ヵ月点検に出しました。
一カ月点検は1時間もかからないのでディーラーにクルマを預けて待っていればいいのですが、今回は点検の予約を入れた時間に用事ができてしまったので朝にクルマを預け、夕方に引き取ることとしました。
というわけでディーラーに愛車を預けて用事を済ませていると、担当者から着信。「まさに今日、愛車が対象となるリコールが届けられたので、その対応としてプログラムを書き換えていいか? 時間が少し長くなるけど」というものでした。
もちろん断る理由はありません。点検に入れた日に愛車を対象としたリコールが発生するなんて、なんというタイミング。しかも、その時に限ってディーラーで作業を待つのではなくクルマを預けていたのはラッキーでした。
リコールは悪いこと?良いこと?
ちなみに、世の中にはリコールを毛嫌いする人も少なくないようですね。でも、筆者はそう考えたことはありません。だって、クルマが改善されて進化するのですから。むしろ有難いことだなと思っています。
たとえば今やだれもが活用しているスマートフォンやそのアプリは、絶えずプログラムがバージョンアップで改善されていますよね。リコールだってそれと同じことなのですから。
「最初から完璧なものを作れ」という意見もわからなくはないですが、それを実現するのがどれだけ大変かはモノ作りをしたことがある人ならわかるに違いありません。最初から完璧なものが作れるに越したことはありませんが、時には後から改善が必要なことも起こるでしょう。だから完璧を目指しつつ、問題があればバージョンアップしていくというのが現実的な解決策なのです。
メーター制御プログラム修復のため、ECUのリプログラミングを実施
さて、今回筆者の愛車に実施された作業はECUの制御プログラムのリプログラミングだ。
リコール内容としては「コンビネーションメータ(フル液晶タイプ)において、制御プログラムが不適切なため、メーターの液晶画面を表示するための起動制御が完了できないことがあります。そのため、速度計や警告灯等が表示できないおそれがあります」
という問題に対処するためのもの。加えてリコールではなくサービスキャンペーンとして「ボディ・コントロール・モジュール」と呼ぶワイパーやヘッドライトなど車体全般の電気系装備への電源供給を制御するプログラムの更新もおこなわれました。
こちらは「ドライバー・パーソナライゼーション・システム搭載車のボディ・コントロール・モジュールにおいて、制御プログラムが不適切なため、プッシュボタンスタートの操作を短時間に繰り返すと、電源ポジションをオフしても省電力モードに移行しないことがあります。そのため、電流が流れ続けることでバッテリーが上がるおそれがあります。」
というもの。ただ、いずれもバグ対策的な内容なので「更新して何か違いを感じられるか」といえば、何も変化は感じられませんでした。せっかくなら大幅に進化したら楽しかったんですけどね(冗談です)。
今回のリコールでわかったことは?
ただ、今回のリコールとサービスキャンペーンでわかったことがありました。それは車両が作られたタイミングです。
筆者の愛車が新規登録されたのは令和5年2月28日ですが、リコール届出の内容を見ると対象となる車両のうち、愛車と同じ型式「KH3P」型の生産時期は令和4年11月19日から令和5年1月23日までとのこと。さらにサービスキャンペーンの対象車両の生産時期はさらに絞られ「令和4年11月19日~令和4年12月27日」でした。
つまり、筆者の愛車は昨年12月27日までに生産された車両だということです。
また、今回はリコールが発表されたタイミングではすでに入庫中だったので見ることができませんでしたが、緊急度や重要度の高いリコール/サービスキャンペーン/改善対策が届け出されると、アプリの「MyMazda」を通じてスマホで通知されるほか、メーター内のマルチインフォメーションディスプレイにも表示されるそうです。その際のメーター画面、ぜひ見て見たかったですね。
というわけで、リコールの届け出ひとつとってもいろんなことが見てきておもしろいですね。