4年振りにD1グランプリシリーズに挑むチーム・ドルーピーが、開幕戦の奥伊吹でDUNLOP DIREZZA β02の持つポテンシャルを高く評価

2023年「グランツーリスモD1グランプリシリーズ」が5月13〜14日に滋賀県・奥伊吹モーターパークで開幕。住友ゴム工業は、ドライ路面での運動性能をより追求したハイグリップスポーツタイヤDUNLOP DIREZZA β02を初めて実戦のドリフトに投入した。果たして、その評価とは?
Photo:サンプロスD1事務局

D1グランプリ開幕戦・奥伊吹ラウンドには総勢35台、16チームがエントリー。ゼッケン33を付ける名門チーム・ドルーピー・石川隼也のGR86にはDIREZZA β02を装着。フロントに265/35R18、リヤには新サイズの285/35R18という組み合わせで挑んだ。

ダンロップにとっても久々のD1参戦となる注目すべき復帰戦を終え、チーム・ドルーピーの松岡歩監督にDIREZZA β02の持つポテンシャルについて聞いてみた。

「開幕戦の奥伊吹は、とても手応えが得られた一戦になりました。我々のチームは去年までフォーミュラドリフトに参加しており、D1グランプリ参戦は4年振りでしたので、正直なところ少し不安な気持ちで開幕を迎えました。しかし、練習走行を走って、そんな不安はすぐに吹き飛びましたね。ドライ路面では、タテ、ヨコともにグリップ性能が素晴らしく、バランス性にも優れた、まさにドリフトに適した性能であることが分かりました。また、DIREZZA β02の285/35R18サイズは、昨年まで履いていたDIREZZA ZⅢの275/35R18サイズと比較しても間違いなく走りが進化しています」

「D1グランプリでは、DOSSの採点システムを攻略するのに時間がかかると思っていました。しかし、進入速度や角度、最大角度、旋回速度の各種データを見ると、トップチームと比較しても引けを取らないことが分かりました。このあたりのデータを含め、今回の一戦だけで色々なことが掴めたと思います。今シーズンは、中盤から後半戦へ向けて成績を追求していきたいと考えています。ファンやスポンサーの皆さんの期待もありますので、2戦目以降、なるべく早いタイミングで結果を出せるようにして、シリーズ争いに絡んでいきたいですね」

「奥伊吹では、へピーウェットも経験しました。DIREZZA β02は排水性も優れており、コントロール性が高いことが分かりました。豪雨に見舞われた最終日の単走一本目では途中まで2番手のポイントで、残り1メートルのところでドライバーがミスして結果は出ませんでしたが、チームにとってモノ凄く勇気づけられる走りができたと思います。次戦の筑波サーキットは、国際コースや特設コースとも違う路面で我々には実走データがありませんが、開幕戦で大きな手応えを得たのでまったく心配していません」

D1グランプリ・奥伊吹では、ドライ&へピーウェットで大きな収穫があったチーム・ドルーピー。第2戦の筑波ラウンドでも、石川隼也が駆るGR86に注目したいところだ。

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