レース車両やアフターパーツの開発に必要な様々なデータを収集し、燃料にCNFを使用することでCNFの知見をさらに深める


日産とNMCは、Nissan Zで新たなモータースポーツカテゴリーにチャレンジしている。昨年は「Nissan Z レーシングコンセプト」で「富士24時間レース」に初参戦し、完走を果たした。今年も同レースの「ST-Qクラス」に、Nissan Z GT4をベースに空力や冷却系パーツを中心に改良を加えた車両で参戦。開発車両の出場が認められる同クラスへの参戦を通じて、レース車両やアフターパーツの開発に必要な様々なデータを収集し、燃料にCNF(カーボンニュートラルフューエル)を使用することで、CNFの知見をさらに深めることを目指す。

日産は2050年度までに製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルの実現を目指している。モータースポーツにおいては、EVのレースである「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」への参戦に加えて、CNFを使ったレース車両の開発など、カーボンニュートラルな幅広いモータースポーツの実現を目指した取り組みを推進している。

日産のモータースポーツビジネスユニットオフィスヘッドで、NMCの片桐隆夫社長はこのように述べている。
「モータースポーツ活動の可能性の幅を広げるため、サステナブルな視点を取り入れた新たなチャレンジを行っています。今回は24時間レースという大変厳しい条件であるからこそ、多くの有益な実戦データが得られるものと期待しています。そして、得られた知見を今後の開発に活かし、お客さまにより楽しんでいただけるクルマつくりにつなげていきます」
