ロングドライブのその前に! パンク、ガス欠、バッテリー切れ……ありがちなトラプルの注意点と対処法を簡単おさらいしておこう!【CarGoodsMagazine】

日常がコロナ禍前に戻りつつある今、夏場に掛けてロングドライブを計画しているドライバーも多いだろう。分かっていても忘れがちな、長距離移動ゆえのチェックポイントを今あらためて確認。近々にクルマ旅行を計画している人ほどに、要チェック!

高速道路でのJAFの出動理由でもっとも多いのは「タイヤのトラブル」!

高速道路を走行する上での注意事項を説明していこう。まずは、2022年のGW期間中のJAFによるロードサービスの出動理由を紹介したい。クルマの高速道路でのトップ5は次のとおりだ。
1位「タイヤのパンク、バースト、エア圧不足」(863件、37.88%)
2位「燃料切れ」234件、10.27%)
3位「事故」(145件、6.37%)
4位「過放電バッテリー」(123件、5.40%)
5位「発電機/充電回路」(57件、2.50%)

このように、もっとも多かったのはズバリ、タイヤのトラブルだ。しかも図抜けて多い。トップ2の「燃料切れ」の約2倍、構成比は4割近くに達している。

しかしタイヤのトラブルは、日頃のチェックやメンテナンスである程度は回避可能なもの。ロングドライブの予定があれば、早くから空気圧の点検や目視による外傷の確認をしておこう。
「燃料切れ」も意外と起こしがちだ。燃料の残量チェックはもちろん、こまめな給油を心がけよう。給油可能な場所や距離は把握しておきたい。最近のクルマは残燃料での走行可能距離も表示できるので大いに参考になるだろう。
そして、その次に多いのが「事故」だ。「事故」を起こせば楽しいドライブが台無しになる。自身の安全運転はもちろん、道路や交通状況にも気を配り、事故のリスクを避けたいところだ。

写真はJAFによるタイヤのトラブルへの対応のイメージ写真。タイヤトラブルは意外と起きがちだ。しかし日頃のメンテで回避可能だ。空気圧のチェック等はマメに行いたい。

エアコン使用時には「外気導入」がお薦め。二酸化炭素濃度を下げ、眠気防止にもなる!

続いて、ロングドライブを快適かつ安全に乗り切るための小ワザを紹介していこう。まずはドライブ中のエアコンの使い方について。
エアコンを使う際には「外気導入」か「内気循環」かを迷うことがあるがどちらが良いのかと言うと……シーンによっても変わってくるが、安全運転を行う上では「外気導入」の積極的な選択が吉と出る。
その理由は、車内の二酸化炭素濃度を下げたいからだ。二酸化炭素濃度が高くなると疲労感の増加、注意力の低下、眠気や頭痛の発生といった弊害が起こりやすくなる。

「外気導入」か「内気循環」かは、前者が基本だ。外気を取り入れることで車内の二酸化炭素濃度を薄められる。可能なら窓を開けて車内の空気を入れ替えるのもあり。新鮮な空気で脳をリフレッシュすることは、運転の疲労軽減にも力を発揮する。覚えておこう。

次いでは「エコノミークラス症候群」についても確認しておきたい。なおこれは飛行機に乗ったときに起こる症状だが、実はドライブ中にも起こり得る。ちなみにこれは以下のような症状のことを指す。
7時間とか8時間という長時間シートに座ったままだと、大腿部の付け根やひざの裏などが圧迫されて下肢部の静脈に血栓ができやすくなる。その後にいきなり立ち上がったり歩き出すとその血栓が体を流れ肺で詰まり肺塞栓などを引き起こす可能性がある。下手をすれば命に関わることになるのだ。
ドライバーはもちろん、同乗者にとっても同様のことが言えるからこそ、定期的に休憩してクルマから出て体を動かすことを認識しておきたい。水分不足も影響するので、適度な水分補給もお忘れなく。

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