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バーベキューやキャンプなどで、キンキンに冷えた飲み物や新鮮な食材を運ぶのに最適なポータブル温冷庫。冷蔵・冷凍機能を備えたタイプや、ヒーター内蔵で温蔵機能を有したタイプなどバリエーションも豊富だが、唯一のウィークポイントが、電源が取れない場所だと単なるクーラーボックスになってしまうこと。
そこで待ち焦がれていたのがコードレスタイプの温冷庫だが、これまでなかなか実現しなかった。コードレス化による重量増やサイズアップ、電源の容量不足などがその要因として挙げられるが、これらを克服したコードレス温冷庫がハイコーキ(HiKOKI)から発売された。その詳細をチェックしてみよう。
電動工具と共通のバッテリー仕様でコードレス化を実現
電動工具メーカーのハイコーキがリリースする『コードレス冷温庫 UL 18DBA』は、その名の通りスタンドアローンで作動するコードレスタイプの温冷庫だ。使用するバッテリーは同社の電動工具シリーズと共通の『マルチボルト蓄電池』。1 充電当たりの連続運転時間は、庫内温度5℃で約9時間15分、庫内温度マイナス18℃でも約3時間30分という長時間使用を可能にしている(いずれもバッテリー1個)。
付属バッテリーのほかにもう1個内蔵することが可能で、複数個のバッテリーを用意すれば、さらに長時間の稼働も可能なのだ。冷凍・冷蔵機能はコンプレッサー方式を採用し、温蔵機能はワイヤーヒーターを使用。温度設定はマイナス18℃から60℃まで17段階で設定でき、庫内を仕切り板で2部屋にして、冷凍と冷蔵、冷蔵と保温など、それぞれ温度設定を変えることもできる。

また、DC12Vアクセサリーソケット出力とUSB-A/USB-C出力端子も装備。車載アクセサリーの使用やスマホの充電なども可能なのだ。まさに車載にピッタリのコードレス温冷庫なのだ。

ポータブル電源との組み合わせでアウトドアレジャーでも大活躍
もう1点注目したいのが、ポータブル電源でお馴染みのブランド『PowerArQ』からリリースされたポータブル冷凍冷蔵庫『ICEBERG 45L』だ。

家庭用冷蔵庫と同様のコンプレッサー方式を採用し、最大マイナス20℃までの冷却を可能にしている。バッテリー内蔵タイプではないが、同社のポータブル電源との接続でコードレス運用も可能。アウトドアや災害時など様々な状況で大活躍してくれるのだ。45リットルという大容量で、庫内は2室独立タイプ。それぞれ温度設定が可能で、一方を冷蔵庫、もう一方を冷凍庫として使用でき、用途やシーンに応じて使い分けできるのだ。