長安マツダは、マツダと中国・長安汽車の合弁企業である。現在の出資比率はマツダ47.5%、長安汽車47.5% 、中国一汽5%だ。
その長安マツダが生産・販売しているCX-30にEVモデルが加わった。
それがCX-30 EVである。
長安マツダのホームページには
「長安マツダ初の純電気自動車「MAZAD CX-30 EV」を発表
新世代の「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE 車両構造技術」プラットフォームと新電動化駆動技術をベースに、ドライビング・ダイナミック性能を新たに開発しました。
同時に、モーターパワーの伝達方法やブレーキ・アクセルペダルの応答性を最適化することで
ボディの運転姿勢を最適化します。
快適で安定した、心豊かな運転を実現するために開発されました」
と書いてある。
このCX-30 EVの開発は、広島のマツダ本社ではなく中国・長安マツダが主導で行なっているようだ。
CX-30 EVのスペックは
CLTC総合モードでの一充電走行距離が450km
搭載バッテリー容量は、61.1kWh
駆動モーターの最高出力は160kW
最大トルクは300Nm
と発表されている。
価格は、エントリーグレードが15万9800RMB/スタンダードグレードが18万800RMB/上級グレードが20万1800RMBである。日本円に換算すると1RMB(人民元)=17円換算で271万6600円/307万3600円/343万600円だ。
車両価格は、おそらく補助金を受けたあとのものだろう。CLTCは、中国独自の自動車排ガス試験走行サイクル(CATC:China Automotive Testing Cycle)である。
ボディサイズは
CX-30 EV
全長×全幅×全高:4410mm×1852mm×1655mm
ホイールベース:2672mm
CX-30(中国仕様)
全長×全幅×全高:4395mm×1797mm×1545mm
ホイールベース:2653mm
CX-30(日本仕様)
全長×全幅×全高:4395mm×1795mm×1540mm
ホイールベース:2655mm
だから、EV仕様は15mm長く、55mm幅広く、110mm高いということになる。
タイヤサイズは
CX-30 EV:225/55R19(外径730mm)
CX-30上級グレード:215/55R18(外径694mm)
フロアにバッテリーを敷く構造を採っているから、タイヤ径の大きさは重要だ。
現在、日本で買えるマツダのEVは、MX-30 EV modelだけだ。こちらのスペックは
WLTC総合モードでの一充電走行距離が256km
搭載バッテリー容量は、35.5kWh
駆動モーターの最高出力は107kW
最大トルクは270Nm
だから、中国版CX-30 EVのスペックは魅力的に見える。
ちなみに、バッテリーのセルの製造元は
CX-30 EV:寧徳時代新能源科技(CATL)
MX-30 EV model:パナソニック
また、1kWhで走行できる距離は
CX-30 EV:6.54km/kWh
と発表されている。