セダン、ステーションワゴン、SUVの特性をあわせ持ち、セグメントやカテゴリーを越えた唯一無二の個性が光る!!

キーワードは『解き放たれた新種』、待望のプジョー408がついに日本デビュー!

新型プジョー408(本国仕様)
本国フランスで告知されてからほぼ1年、欧州での販売開始から半年強。ついに待望のプジョー408が国内デビュー。
6月20日(火)、東京国際フォーラムにて行われた発表会から、その野心的デザインの新型車の概要をお伝えしよう。

TEXT&PHOTO:編集部
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お披露目されたプジョー408と並ぶStellantisのインドアジア太平洋地域 販売事業執行 副社長のビリー・ヘイズ氏とStellantisジャパンの打越晋社長。

本国フランスで告知されてからほぼ1年、欧州での販売開始から半年強。ついに待望のプジョー408が国内デビュー、6月20日(火)、東京国際フォーラムにて発表会が行なわれた。このほど日本デビューした408は、名称からすれば3代目となるモデルだが、そう捉えるのはいささか早計のようだ。

基本、プジョーで4から始まる3ケタ数字のモデルは、1934年に登場した401までさかのぼり、ミドルクラスのモデルを示していた。歴代更新ごと(有体に言えばフルモデルチェンジごと)に末尾の数字が一つずつ増える命名規則に則り、2004年には407が登場。これはセダンとステーションワゴン(SW)、およびクーペのボディラインアップを持っていたが2011年に生産を終了、400番台で展開されていた車種の後継モデルは508とされた。しかし400番台が消滅したわけではなく、中国やロシア、南米といった自動車新興国向け車種に割り振られ、408という車種名は、2010年から生産が始まった自動車新興国向けセダンモデルに付けられていた。

センターにおなじみのライオン・エンブレムを配した大型フレームレスグリルを採用。左右両サイドのLEDデイタイムランニングライトは、ライオンの牙がモチーフだという。走行状況に応じて自動で照射をコントロールする、先進の薄型マトリックス LEDヘッドライトも搭載。

では、なぜ今回、408が日本デビューするのかと言えば、無論、プジョーによって日本が自動車新興国に定義されたわけではなく、400番台のあり方のほうが再定義されたからだろう。たとえばプジョーに似た車種分類システムを用いているドイツのBMWには、いわゆるDセグメントに属する有名な3シリーズがあるが、そのクーペおよびカブリオレのボディ・スタイルのバリエーション車は4シリーズと分類されている。今回のプジョーの車種名の再定義は、これと似た法則性にあるようだ。そういう意味から言えば、同一名称だからと言って今回の408を安直に「3代目」とするのは厳密性に欠け、やはり「新規車種」と考えるべきなのだろう。

リヤにはライオンの爪がイメージされた鋭い3本LEDランプを採用。モダンかつスタイリッシュ にブランドの世界観を演出。足もとには全モデル19インチの造形的な大径アロイホイールを装備し、ライオンの持つ力強さを生み出している。

さて、今回発表されたプジョー408は、「解き放たれた新種」というキーワードのもと、ファストバックとクロスオーバーを融合させた流麗なスタイリングを持つ新型モデル。スタイリングからもわかる通り、セダン、ステーションワゴン、SUVの特性をあわせ持ち、セグメントやカテゴリーを越えた唯一無二の個性を放つ。エクステリアについては、センターにおなじみのライオン・エンブレムを配した大型フレームレスグリルを採用しているが、GTグレードでは、精緻なボディ同色グリッドデザインとなっている。尚、車格としてはプジョーいわく「Cセグメントの上の方」だそうで、これもまた「CセグメントとDセグメントの間」という中間的なポジションだ。

GTグレードにおいては、精緻なボディ同色グリッドデザインとなる。

パワートレインは、ガソリンとプラグインハイブリッド(PHEV)の2種類で、1.2ℓ直列3気筒ガソリンエンジンは、最高出力130ps、最大トルク250Nmを発揮、8速ATのトランスミッション制御と相まって軽快な加速を生み出す。PHEVはWLTCモードで66kmのEV走行レンジを持つため、日常生活における多くのシーンをEV走行のみでカバーすることができるだろうとのこと。また、6kWチャージャーを使用すると、約2時間30分ほどでの満充電が可能だという。

ラゲッジルームは5名乗車時で最大 536ℓ、後席を倒すと最大 1611ℓの荷室容量を実現。

インテリアにおいては、ドライバーを取り囲むセンターコンソールと一体化したレイアウトの“Peugeot i-Cockpit”、先進運転支援システムおよび最新のインフォテイメントシステム“Peugeot i-Connect”が搭載されている。さらにGTグレードではタッチスクリーン下部にデジタルショートカット機能“i-Toggle(トグル)”も組み合わされ、よりシームレスな操作が可能となっている。

運転支援機能では、前方の車両との距離と速度を検知しつつ、ドライバーのアクセルとブレーキ操作をサポートする“アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)”を備えるほか、ロングドライブをサポートする“レーンポジショニングアシスト”、駐車や出庫、狭い路地の走行時に安全をサポートする“360°ビジョン(フロントサイドカメラ付)”なども装備されている。

今回の発表にあたり“新型 PEUGEOT 408アンバサダー”として、俳優でありダンサーでもある森山未來氏を起用。今後 6ヶ月間、スペシャルムービーなど、さまざまなコラボレーション企画が予定されている。

ボディカラーはオブセッション・ブルー、パール・ホワイト、エリクサー・レッド、ぺルラ・ネラ・ブラックの4色を設定。また、日本導入にあたり、408 GT HYBRIDをベースにブラック・ナッパレザーシート、パノラミックサンルーフ(メッシュシェード付)、フォーカル製HiFiオーディオの3点を特別装備した特別仕様車『First Edition』(ボディカラーはオブセッション・ブルー1色のみ)が設定されている。

オブセッション・ブルー
パール・ホワイト
エリクサー・レッド
ぺルラ・ネラ・ブラック

●主要諸元
全長×全幅×全高mm):4700×1850×1500
ホイールベース(mm):2790
トレッド(前/後 mm):1600/1605
最低地上高(mm):170
車両重量(Allure,GT/GT HYBRID kg):1430/1740
乗車定員(名):5
最小回転半径(m):5.6

●車両本体価格(税込)
PEUGEOT 408 Allure (受注生産):4,290,000円
PEUGEOT 408 GT:4,990,000円
PEUGEOT 408 GT HYBRID:6,290,000円
PEUGEOT 408 GT HYBRID First Edition(限定80台):6,690,000円
詳細は、プジョー商品サイトを確認ください。

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