365ps/430Nmを発する2.0Lターボエンジンと8速DCTの組み合わせにより、4.4秒の0-100km/h加速、290km/hの最高速をマーク
2年前のデビュー以来、世界中のドライビングファンを魅了し、数々の賞を受賞してきたロータス・エミーラV6は、ロータス史上最も完成度の高いスポーツカーとして、その地位を確立した。印象的なデザイン、驚異的なパフォーマンス、ベンチマークとなる乗り心地とハンドリング、そして3.5ℓV型6気筒スーパーチャージドエンジンと6速MTまたは6速ATの組み合わせは、ロータスならではのドライビングエクスペリエンスを提供する。
そしてこのたび、このミドシップ2シーターの魅力は、驚異的なパフォーマンスと卓越した効率を実現する最先端技術を採用した4気筒エンジンの追加によって、さらに高められている。テクニカルパートナーのメルセデスAMGが供給するオールアルミニウム製2.0L直列4気筒ターボエンジン「M139」は、量産生産されている4気筒エンジンの中では世界で最もパワフルなものだ。
エミーラ・ファースト・エディションとして発売されるこのモデルは、ロータスによってさらに開発され、新しい吸排気システムに加え、新しいトランスミッションのシフトマッピングに合わせた特注のキャリブレーションが施されている。360bhp（365ps）/430Nmを発生するこのエンジンは、エミーラの軽量、高強度、高剛性、接着、押し出し成型のアルミニウム製シャシー構造と完璧にマッチし、質量を減らすことでより高いパフォーマンスを実現するというロータスの理念に沿ったものとなっている。
また、エリーゼ、エスプリ、ヨーロッパ、エラン、エリートなど、ロータスを象徴する歴代モデルの豊かな血統のなかで、エミーラが最もパワフルな4気筒であることは、ロータスの2シーター最後の内燃エンジンにふさわしく、また、1.0Lあたり180bhp（182ps）という比出力も、エミーラシリーズで最高だ。
ロータスのグループ副社長兼チーフ・コマーシャル・オフィサーであるマイク・ジョンストン氏は、次のように述べている。
「エミーラV6は、世界中から何千台もの注文を受け、すでに信じられないほどの成功を収めています。今、4気筒のエミーラがラインアップに加わることで、私たちはこの車の幅広い能力と魅力に新たな次元を加え、お客様が期待するすべての性能と敏捷性を提供し続けながら、新たなレベルの効率性とアクセシビリティを提供します」
そして、ロータスのビークルアトリビュート・アンド・プロダクトインテグリティ担当ディレクター、ギャバン・カーショウ氏はこのように語っている。
「2.0Lエミーラのサスペンションセッティングは、ロータスの特徴である優れたボディとコントロール性を実現し、クルマが決して過酷さを感じることのないよう、入念にチューニングされています。エンジンとトランスミッションのマッピングをドライブモードと連動させ、ツアーでは洗練されたリラックスしたキャラクターを、スポーツとトラックでは驚異的な発進性能、優れたドライバビリティ、さらに素早いスロットルレスポンスとキックダウンを実現しました。また、パワートレインとトラクションおよびスタビリティコントロールシステムとの連動性にも磨きをかけ、ロータスのドライバーが期待する高性能なフィーリングとつながりを実現しました」
エミーラV6と同様、新型2.0Lモデルは英国ヘセルのチャップマン プロダクションセンター（CPC）で製造されており、会社の伝説的な創設者とインスピレーションに敬意を表してその名前が付けられている。ただし、その生産はノリッジ近郊のロータス アドバンスト ストラクチャーズで始まり、そこで軽量アルミニウム シャシー構造のサブアセンブリが行なわれる。
●ロータス・エミーラ（2.0Lモデル）主要諸元
・全長×全幅×全高：4413×1895×1226mm
・ホイールベース：2575mm
・トレッド：（前）1626mm／（後）1608mm
・車両重量：1446kg
・エンジン：1991cc・直列4気筒ターボ
・最高出力：365ps
・最大トルク：430Nm
・トランスミッション：8速DCT
・駆動方式：MR
・サスペンション：（前）ダブルウイッシュボーン／（後）ダブルウイッシュボーン
・ブレーキディスク：（前）370×32mm／（後）350×32mm
・タイヤサイズ：（前）245/35R20／（後）295/30R20
・0-100km/h加速：4.4秒
・最高速度：290km/h