BRZ日常使い編スタート!【SUBARU BRZ長期レポート】

SUBARU BRZのリヤシートには思わぬ使い道が!

デビューしたばかりの東武の新型特急車両「スペーシアX」を撮影するためSUBARU BRZで埼玉県久喜市・加須市へ。
仕事柄、関東近辺の撮影取材時にはBRZを使う機会が多い。今回からはBRZと暮らす日常を中心にレポートしていきたいと思う。

TEXT & PHOTO:松沼 猛(MATSUNUMA Takeru)PHOTO:SUBARU

スバルBRZ やっぱり楽しいFR! 慣らし運転の終わったBRZを峠で試す

前回はSUBARU BRZのエンジンパフォーマンスについて触れた。今回はFRであるBRZのフットワークについて考えてみたい。 TEXT & PHOTO:松沼 猛(MATSUNUMA Takeru)PHOTO:SUBARU

BRZを日常使い。どうかな?

cliccarの取材ついでに立ち寄った霞ヶ浦でBRZを撮影
7月4日の裏高尾。ここは中央本線の定番撮影ポイントだ

筆者は10年前に三栄を退職後、フリーランスを経て編集プロダクションを立ち上げて編集・取材・撮影・執筆を請け負っている。現在は子ども向け鉄道雑誌(三栄の媒体ではないので名前は伏せる)の制作が中心。そのほか三栄の媒体では「カーグッズ・マガジン」「OUTDOOR Vehicle」「モーターファン for KIDS じどうしゃのすべて」「cliccar」などに寄稿させて頂いている。関東近辺の撮影取材ではBRZを使う事も多い。

最近だと7月4日に鉄道雑誌の取材で東京都八王子市の裏高尾へ行ったのを始め、8日には鉄道雑誌の取材と「cliccar」の取材を兼ねて千葉県成田市と茨城県稲敷郡美浦村・つくば市に出向いた。11日も「cliccar」の取材で神奈川県座間市までドライブ。17日は鉄道雑誌の取材で埼玉県久喜市・加須市方面に出向いている。

7月8日にJR成田線で運転されたイベント列車を撮影しに千葉県成田市へ
成田から茨城県美浦村・つくば市に移動して「cliccar」の取材
7月11日も「cliccar」の取材ため神奈川県座間市へ

取材現場までのアプローチは高速道路が基本。慣らし運転が終わり、NAエンジン加速フィーリングにもかなり慣れてきた。それどころか排気量2.4Lと、フラットトルク特性の効果はかなりあって、アクセルの踏み始めからしっかりと加速してくれる。

例のアクティブサウンドコントロールの音は合流後、料金所からの加速するような場面だとボリュームが上がるので、より如実にサウンドを感じ取ることができる。逆に外の、実際の排気音はどんな音なのか気になってしまった。

FRのためか高速道路のステアリングインフォメーションはレガシィB4よりも軽い印象ではあるが、速度が高くなるとさらにフロントが軽くなる印象があった。もしかするとSTIのリヤウイングがリヤに強力なダウンフォースを発生させ、相対的にフロントがリフト気味になっているかも知れない。もしかするとフロントアンダースポイラーも装着した方が安定するかも知れない。

何回かの取材を通じて気付いたのはリヤシートが荷物置場としては非常に役立つということ。BRZのリヤシートの座面はヘッドクリアランスを確保するためかなり深い窪みがついている。ちなみに身長175cmの筆者が座っても、リヤガラスに頭が当たらないぐらいのヘッドクリアランスを確保している。

BRZのリヤシートの座面は大きく窪んでいる
窪んだ部分には撮影機材がすっぽりと収まる

この窪みに撮影機材がすっぽり収まって安定するというわけだ。ロケの内容によっては、カメラをすぐに使えるようにしておきたい時がある。しかし、レガシィB4のように座面がフラットなクルマの場合、コーナリング中に撮影機材が横にスライドしたり、不意に急ブレーキをかけると撮影機材が床に落下する恐れがある。これは安全運転上好ましくないし、カメラにも良くない。

その点BRZのリヤシートは荷物が前後左右とも安定するのは便利だと感じた。ただ、2ドアであることと、背もたれとBピラーの隙間が狭いので、背もたれを倒さずに機材をリヤシートから出し入れするのが少々面倒ではある。もっともひとりで移動する場合は助手席の床に置いたカメラバッグに撮影機材をいれておけば良いだけの話ではある。

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著者プロフィール

松沼 猛 近影

松沼 猛

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる…