2028年度までに自社開発の全固体電池を搭載したEVの市場投入を目指す
日産は2010年12月に「リーフ」を発売して以来、グローバルで累計約65万台のEVを販売した。リーフは、日本、米国、欧州を中心に、現在は約50カ国で販売され、各国で数々の栄誉ある賞に輝くなど、世界中で多くのユーザーから評価を得ている。
そして2022年には新たなEVモデルとして、クロスオーバーSUV「アリア」と軽自動車「サクラ」を発売した。
アリアは先進の4WDシステム「e-4ORCE」や自動運転システム「プロパイロット2.0」など、日産の最新鋭の技術と最新のデザインを採用。デザインは日本の「オートカラーアウォード2021」のグランプリやドイツの「レッド・ドット・デザイン賞」などを受賞、また、米国Wards社の「10ベストインテリア&UX」に選定されるなど高く評価されている。
一方、日本の軽自動車市場に投入されたサクラは、圧倒的な静粛性や力強くなめらかな加速、上質で洗練されたデザインで包み込む広々とした室内空間、日常使いに十分な航続距離などが好評を得て、受注台数は5万台を突破した。
また、日本でのバッテリーEV普及の可能性を高めたことなどが評価され、軽自動車として初めて「2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー」の本賞を受賞したほか、2023年次「RJCカーオブザイヤー」、2022-2023日本自動車殿堂において「カーオブザイヤー」の三冠に輝いた。
日産は長期ビジョン「Nissan Ambition2030」において、2030年度までに19車種のEVを投入することを発表している。そして2028年度までに、自社開発の全固体電池を搭載したEVを市場投入することを目指し、世界中の幅広いニーズに応えられるようEVのラインアップを拡充していく方針だ。