将来の世代に向けて「F-TYPE R 75 クーペ」のV8エンジンサウンドを保存
2025年からの完全EV化を目指すジャガーは、最後のガソリン燃焼エンジンを搭載したジャガースポーツカーのサウンドを保存すべく、レコーディングに選ばれたのは2024年型のF-TYPE R 75 クーペ。F-TYPEの最終モデルとジャガーのスポーツカー誕生75周年を記念して製作された特別モデルだ。搭載する5.0L V8スーパーチャージャーは最高出力575PS、最大トルク700Nmを発生し、0-60mph加速はわずか3.5秒、最高速度は電子制御で制限された297Nmに達する。
収録は、F-TYPEのエグゾーストノートを独自にチューニングしたゲイドン・エンジニアリング・センターの半無響室(ジャガー車の洗練性と音質を開発・テストするために使用される防音室)で行われた。リグリアンサテンブラックカラーのR 75クーペは、ギアシフトと加速スプリントを繰り返し、30秒と47秒の収録トラックを作成した。
30秒と47秒の記録は、エンジンの始動から始まり、回転数が上昇、600rpmの安定したアイドリングに落ち着く前に、一目でそれとわかる「フレア」によって示される。F-TYPEの特徴的なV型8気筒のサウンドは、この車の潜在的なパフォーマンスをさりげなく示唆している。 8速クイックシフトトランスミッションによる歯切れの良いシフトアップとシフトダウンの音、そしてF-TYPEの特徴であるクワッドテールパイプからの特徴的なクラックルとポップ音もクリアに収録されている。