SUBARU(スバル)は9月22日、BRZの一部改良モデルを発表した。
BRZは水平対向4気筒エンジンを搭載したFRスポーツカー。スバルとトヨタの共同開発により生み出された初代は2012年にデビュー。現行モデルも2社による共同開発車として2021年に発売された。
初代はトヨタの86と、現行はGR86とベースを共有。低重心かつコンパクトな水平対向エンジンを搭載したリヤ駆動車両ということで優れたハンドリング性能を持つが、現行BRZはGR86と異なる走りの味を追求し、「誰もが愉しめる究極のFRピュアスポーツカー」に仕上げられた。
今回の改良では、スバルの運転支援システムである『アイサイト』をMT車として初めて採用され、標準装備化される。
高い衝突回避、衝突被害軽減、運転負荷軽減性能を持つアイサイト。これまではAT車のみに設定されていたが、このたびMT車の特性に合わせて制御が施されたものが導入され、運転する楽しさと安心を高い次元で両立させる。
併せて、『STI Sport』グレードも新設定された。
上質さとさらなるスポーティさを付加した同グレードには、専用サスペンションが奢られる。これにはSTIによるチューニングが施されており、ステアリング切り始めから内輪の横力を引き出すダンパーセッティングとすることで、応答性の高いハンドリングを実現。フロントには、STIチューニング日立Astemo製SFRDフロントダンパーを採用し、快適な乗り心地と俊敏でスポーティな走りを両立する。
また、動的性能を強化するメーカーオプションとして、ゴールドキャリパーのbrembo製17インチフロント&リヤベンチレーテッドディスクブレーキをメーカーオプションで設定される。
エクステリアでは、ドアミラーやルーフアンテナをブラックに、ヘッドランプ内エクステンションのBRZロゴカラーをチェリーレッドに変更するとともに、光輝感の高いダークメタリックの18インチアルミホイールを採用。STI Sportの「新しい足回り」のイメージを際立たせ、特別感を演出する。
インテリアには、ボルドー/ブラックで仕立てたウルトラスエードと本革のシートや、ダークキャストメタリック加飾パーツにより「大人の上質なスポーツカー」にふさわしい仕上がりとしている。
BRZの一部改良モデルは、静岡県の富士スピードウェイで9月24日に開催される『FUJI 86/BRZ STYLE 2023』で展示される。
【BRZの主な改良点】 ・MT車へのアイサイト標準装備 ・VDC(ビークルダイナミクスコントロール)の制御を最適化 ・Rグレード装着の17インチタイヤの新パターンタイヤ採用 【STI Sport グレードの主な仕様】 ■足回り/メカニズム ・STIチューニング日立Astemo製SFRDフロントダンパー ・STIチューニングリヤダンパー ・215/40R18ハイパフォーマンスタイヤ&18インチアルミホイール(ダークメタリック) ・brembo製17インチフロント&リヤベンチレーテッドディスクブレーキ(ゴールドキャリパー)(メーカー装着オプション) ■エクステリア ・フルLEDヘッドランプ(「BRZ」チェリーレッドレターマーク付き) ・電動格納式リモコンドアミラー(クリスタルブラック・シリカ) ・ルーフアンテナ(シャークフィンタイプ、クリスタルブラック・シリカ) ・STIエンブレム(フロント&リヤ) ■インテリア ・BOXERメーター(ボルドーリング加飾、STIロゴ入り) ・ウルトラスエード/本革シート(ブラック/ボルドー、レッドステッチ+ブラックアクセント+STIロゴ入り) ・シフト回り加飾(ダークキャストメタリック) ・ヒーターコントロールダイヤル&スイッチ(ダークキャストメタリック) ・プッシュエンジンスイッチ(STIロゴ入り、レッドタイプ) ・メーターバイザー&ドアトリム ショルダーパッド(ブランノーブ表皮巻+レッドステッチ)