目次
ボディサイズ
スペーシアもN-BOXも全長と全幅は軽自動車規格(全長3400mm以下、全幅1480mm以下)ギリギリまで拡大。両モデルとも全長3395mm、全幅1475mmとしている。全高もスペーシアが1785mm、N-BOX(FF)が1790mmと、ほとんど差はない。
室内の寸法については、スペーシアのほうが全長は45mm長く、全幅は5mm狭く、全高は15mm高いが、スペックとしてはほぼ同じと言っても良さそうだ。
スペーシア | N-BOX | |
全長×全幅×全高 | 3395mm×1475mm×1785mm | 3395mm×1475mm×1790mm(FF)/1815mm(4WD) |
ホイールベース | 2460mm | 2520mm |
室内 長さ×幅×高さ | 2170mm×1345mm×1415mm | 2125mm×1350mm×1400mm |
最低地上高 | 150mm | 145mm |
車両重量 | 850kg~(FF)910kg~(4WD) | 910kg~(FF)980kg~(4WD) |
最小回転半径 | 4.4m※1 | 4.5m※2 |
室内&装備
スペーシア、N-BOXともに、リヤシートは左右で独立しておりシートアレンジの自由度は高く、27インチの自転車を軽く積載できるだけのスペースを持っている。また、フロントシート後方に装着されるフック付きの小型テーブルや車内各所の収納スペースもあるほか、パワースライドドアの予約ロック機能も共通して設定されるなど、日常での使い勝手は申し分ない。
また、これからの季節にあると嬉しいシートヒーターも運転席と助手席に設定され、後席の足元に温風を送るリヤヒーターダクトを備えるという点も、両車共通だ。
スペーシアならではの装備としては、リヤシートのマルチユースフラップが挙げられる。これはスズキで初めて採用されたもので、後席座面の前端に装備されたフラップの位置や角度を変えることで、「オットマンモード」「レッグサポートモード」「荷物ストッパーモード」の3つの機能を果たす。
また、N-BOXには後席に向けたサーキュレーターがないが、スペーシアはスリムサーキュレーターを採用している。
スペーシアは速度計をデジタル表示とし、マルチインフォメーションディスプレイとして4.2インチカラーTFT液晶を採用。スペーシア カスタムではN-BOXにはないヘッドアップディスプレイも設定されている。また、センターにはナビやスマートフォンとの連携機能などを備えた9インチHDディスプレイを搭載する。
N-BOXはメーター類には7インチTFT液晶メーターを装備。ナビにはN-BOX専用に開発されたHonda CONNECT対応の9インチを選ぶことができる。
パワートレイン
エンジンについてはスペーシアとN-BOXはどちらも直列3気筒エンジンのNAとターボ、そして駆動方式はFFと4WDが選択できるのは共通している(N-BOXについてはターボが選べるのはカスタムのみ)。また、トランスミッションも両車CVTだ。
しかし、最大の違いはハイブリッドか否かという点。スペーシアは全車がマイルドハイブリッドシステムを搭載する一方、N-BOXはガソリンエンジンのみのラインナップとなっている。
スペーシアはISG(モーター機能付発電機)とリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載。
エンジンをアシストするモーターの出力は、NAモデルで1.9kW(2.6PS)、ターボモデルで2.3kW(3.1PS)となっている。バッテリーの容量は3Ah。マイルドハイブリッドということでモーターパワーだけでの走行はできないが、ちゃんと燃費性能には寄与。一番シンプルなスペーシア HYBRID G(FF/NA)だと、WLTCモードで25.1km/Lといい数値となっている。これは全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機装着車対応通信機を装備しないモデルの数字だが、これを装備しても23.9km/Lと依然として優秀だ。
対するN-BOXはというと、同じくシンプルなFF/NAモデルのWLTCモード燃費は21.6km/Lとなっており、数値的にはスペーシアに軍配が上がる格好だ。
スペーシア NA | スペーシア ターボ | N-BOX NA | N-BOX ターボ | |
エンジン型式 | R06D | R06A | S07B | S07B |
エンジン形式 | 直列3気筒 | 直列3気筒ターボ | 直列3気筒 | 直列3気筒ターボ |
エンジン排気量 | 657cc | 658cc | 658cc | 658cc |
エンジン最高出力 | 36kW(49PS)/6500rpm | 47kW(64PS)/6000rpm | 43kW(58PS)/7300rpm | 47kW(64PS)/6000rpm |
エンジン最大トルク | 58Nm(5.9kg・m)/5000rpm | 98Nm(10.0kg・m)/3000rpm | 65Nm(6.6kg・m)/4800rpm | 104Nm(10.6kg・m)/2600rpm |
燃料タンク容量 | 27L | 27L | 27L(FF)/25L(4WD) | 27L(FF)/25L(4WD) |
燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン |
モーター最高出力 | 1.9kW(2.6PS)/1500rpm | 2.3kW(3.1PS)/1000rpm | – | – |
モーター最大トルク | 40(4.1kg・m)/100rpm | 50Nm(5.1kg・m)/100rpm | – | – |
トランスミッション | CVT | CVT | CVT | CVT |
予防安全
どちらのクルマもカメラとセンサーを備え、先進安全装備を搭載している。
スペーシアはスズキで初めて「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を全車標準装備とした。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたシステムは、車両や歩行者、自転車などを検知し、衝突の被害を軽減する。
また、安全装備としては誤発進・誤後退抑制機能や全方位モニター用カメラが設定されるほか、全車速追従機能のアダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線逸脱抑制機能などの運転支援装備も採用される。
N-BOXはホンダの予防安全装備である「Honda SENSING」を装備。
衝突軽減ブレーキやACCを備えるほか、スペーシアにはない歩行者事故低減ステアリングを持つ点は見逃せない。
価格&燃費
以下にスペーシア/スペーシア カスタムとN-BOX/N-BOX カスタムの燃費性能および価格を表にしてまとめた。
それぞれにある装備、ない装備が存在するが、カタログ上のコストパフォーマンスでいえばスペーシアにアドバンテージがあると言えるかもしれない。
スペーシア
グレード | 駆動方式 | 燃費(WLTCモード) | 価格(税込) |
HYBRID G | 2WD 4WD | 25.1km/h※ 22.4km/h | 1,530,100円 1,656,600円 |
HYBRID X | 2WD 4WD | 23.9km/h 22.4km/h | 1,705,000円 1,824,900円 |
スペーシア カスタム
グレード | 駆動方式 | 燃費(WLTCモード) | 価格(税込) |
HYBRID GS | 2WD 4WD | 23.9km/h 22.4km/h | 1,801,800円 1,925,000円 |
HYBRID XS | 2WD 4WD | 23.9km/h 22.4km/h | 1,995,400円 2,115,300円 |
HYBRID XSターボ | 2WD 4WD | 21.9km/h 19.8km/h | 2,073,500円 2,193,400円 |
N-BOX
グレード | 駆動方式 | 燃費(WLTCモード) | 価格(税込) |
ベースグレード | 2WD 4WD | 21.6km/L 19.4km/L | 1,648,900円 1,782,000円 |
ファッションスタイル | 2WD 4WD | 21.6km/L 19.4km/L | 1,747,900円 1,881,000円 |
N-BOX カスタム
グレード | 駆動方式 | 燃費(WLTCモード) | 価格(税込) |
ベースグレード | 2WD 4WD | 21.5km/L 19.4km/L | 1,849,100円 1,982,200円 |
ターボ | 2WD 4WD | 20.3km/L 18.4km/L | 2,049,300円 2,182,400円 |
コーディネートスタイル | 2WD 4WD | 21.5km/L 19.4km/L | 2,059,200円 2,192,300円 |
ターボ コーディネートスタイル | 2WD 4WD | 20.3km/L 18.4km/L | 2,169,200円 2,302,300円 |