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フロント機能全体を包括的に捉える「ユニファイドスピンドル」
レクサス最小サイズのコンパクトSUVという位置付けながら「高級車の概念を変えるサイズのヒエラルキーを超える次世代LEXUSモデル」と謳う新型レスサスLBXは「ユニファイドスピンドルグリル」と呼ばれる新たなフロントフェイスを採用している。
レクサスのフロントフェイスは、1989年の初代「LS」 から始まる徹底した空力性能へのこだわりから始まり、 2003年の東京モーターショーで登場したコンセプトカー「LF-S」での「レゾリュートルック」へと続き、2012 年に発売されたミッドサイズセダン「GS」で挑戦した冷却性能向上を活かした造形の「スピンドルグリル」、2022年に登場のBEV「 RZ」から採用されたグリル形状に頼らない「スピンドル ボディ」へと進化してきた。
「LBX」では、カーボンニュートラル時代に求められる空力性能の向上、空力・操縦安定性に着目し、基本性能の向上を実現 するとともに、レゾリュートルックに原点回帰した新たなレクサスのフロントフェイスとして「ユニファイド スピンドル」を採用している。
ユニファイド スピンドルは、低い位置に配置されるラジエーターまでスピンドル形状を上下に圧縮。フードとバンパー間のスリットが左右ヘッドランプに繋がることで、「レゾリュートルック」を構成する。
アイコニックな表情に加え、低く構えたフード造形と、ボディとグリルの境界を融合させたシームレスなグリルにより、低重心で見ごたえある存在感を表現するとともに風流れの剥離や変動を抑制し、操作に対するレスポンスの良さや、乗り心地の良さなど、空力や操安性能にも貢献している。こうして、フロント機能全体を包括的に捉えることが、ユニファイドスピンドルの大きな特徴となっている。
フードとバンパーの間のスリットからつながるシグネチャーランプは、ターンシグナルとデイタイムランニングライト(DRL) のバイファンクション化に伴い、安全面に考慮した外向きのL字シグネチャーに進化し、レゾリュートルックを強調する。さらに、大径タイヤを強調する張り出したフロントフェンダー造形によりダイナミックでスタンスの良い構えとしている。
ワイドなスタンスとコンパクトなキャビンで存在感を強調
エクステリア全体では、ヒエラルキーを超えた存在感を実現するため、18 インチの大径タイヤを採用。ショートオーバーハングでトレッドアウトしたワイドなスタンスのボディと、フロントピラー付け根を後方に引いたコンパクトなキャビンの組み合わせにより、低重心で安定感がありながら、ボディサイズにとらわれない存在感を感じさせるプロポーションを実現している。
サイドビューは、意のままに操れるコンパクトさと安定感ある佇まいを目指し、水平基調のトルソーにキャビンが乗る明快な立体構成で安定感を表現する。また、大径タイヤを強調する大胆に張り出すフェンダー造形で走りを予感させるダイナミックさを実現している。
リヤはアンダーボディにコンパクトなキャビンを乗せた構成により、低重心でスタンスの良い構えを実現。また、ライセンスプレートをバンパーに配置し、すっきりとしたバックドアに「LEXUS」 ロゴを配置することで、低重心でシンプルな塊感としている。LEXUSシグネチャーの進化表現として、ブランドの共通デザイン要素である「L シェイプ 一文字シグネチャー」ランプを踏襲。バックドア造形に呼応するように配された一文字グラフィックで独自性を表現するとともに、ターンシグナルランプやバックアップランプの存在感を抑えることで、 赤色レンズ部の一文字を強調する。
ボディカラーは全9色をラインナップ
ボディカラーは、「ソニッククロム」や「ソニックカッパー」などプレミアムな質感と、 鮮やかな有彩色でカジュアルさをあわせもつ、全 9 色のカラーラインアップとなっている。またブラックルーフの2トーンカラーも設定されている。