マセラティ「MC 20」のダカールバージョンを制作したのは、独立系デザイナーの「Spdesignsest」だ。
同ブランドでは、オフロードアドベンチャーモデルとして、すでに「グレカーレ」と「レヴァンテ」を提供しているが、今度はミッドシップスーパーカーをベースとした、MC20ダカール・エディションの計画があるという。そこには、特注のボディキット、洗練されたルーフラック、リフトアップされたサスペンションと、グリップ力の高いタイヤによって実現された冒険的なスタンスが見てとれる。
フロントには、スキッドプレートとしても機能する特大のバンパーエクステンションを装着。側面では、クロスオーバーにインスパイアされたフェンダーエクステンションと、黒いプラスチックで仕上げられたサイドモールディングが確認できる。
後部には、新設計されたベント付きエンジンカバー、リップスポイラー、およびアルミニウム スタイルのスキッド プレートを備えた新しいリヤバンパーが装備されている。またルーフラックには LED が組み込まれており、2人乗りスーパーカーに実用性が追加された最高傑作と言えそうだ。
ダカール・エディションでは、高いパフォーマンスより、楽しさとスタイルを優先しているため、パワーアップは必要ない。MC 20同様に、最高出力630ps、最大トルク730Nmを発揮する3.0L・V型6気筒ツインターボエンジンをミッドマウントすることが予想される。ただし、オフロードでの改造により、空気力学が損なわれ、重量増加は、加速と最高速度の数値に影響を与えることが考えられるが、それでもダカール・エディションとしては、充分だろう。
実はspdesignsestは、マセラティ「MC 20」のアフターパーツを提供している「7Design House」と深く関連しており、マセラティの顧客から需要があれば、ダカールエディションが実現する可能性は高いという。