取材で群馬へ 渋滞100分をクリアする【SUBARU BRZ長期レポート】

妙義山を臨む田舎道にて、とても出張途中とは思えない光景だ。
私事で大変恐縮なのだが、今年の1月からモーターファンイラストレーテッド(以下MFi)の編集を手伝っている。肩書きとしては編集部員ということになるが、引き続き鉄道雑誌の制作もしているので、今流行の二刀流と言うところだろうか。2月に入ってMFiの取材も多くなった。27日には群馬県安中市にある部品メーカーの取材に行くことになり、BRZの出番となった。
TEXT & PHOTO:松沼 猛(MATSUNUMA Takeru)

取材のアポイントは13時30分。途中の昼食時間を考慮しても自宅からの移動時間は2時間程度。つまり11時30分に出れば充分である。しかし、どうせ群馬に行くなら他の雑誌の仕事もした方が効率的だ。ということで9時30分には自宅を出発した。

しかし、である。この日は関越自動車道三芳PA付近で事故があり、練馬料金所を通過した時点で渋滞情報は川越まで100分! このまま渋滞にはまっても取材には間に合う時間ではあったが、距離の割に渋滞通過時間が長すぎる。と言うことで、所沢ICで降りて川越ICまで一般道を移動することにした。

事故渋滞の最後尾が所沢ICにまで来ていたので、諦めて一般道に降りることに。

同じように迂回する車で所沢ICの出口渋滞が1kmほどあったが、それでも本線よりはマシ。実はこの辺りの裏道事情に詳しいので、迂回車で渋滞しているであろう主要道路は避けてサクサク移動。30分後には川越ICから関越道に乗って群馬を目指した。

MFiの取材場所への最寄は上信越道の松井田妙義ICであるが、手前の吉井ICで降りて、上信電鉄の電車を撮影しながら移動。ついでに富岡市のもみじ平総合公園で保存されている上信電鉄デキ1形デキ2号を見物した。デキ1形は1924(大正13)年にドイツ・シーメンス社から輸入した古典電気機関車で、その歴史的な古さと凸型車体で人気。3両輸入されたうちのデキ2号が引退後この地で保存されている。

もみじ平総合公園の駐車場にて。写真奥の建屋の中にシーメンス製電気機関車デキ2号が鎮座している。
この日はシャッターが閉じていたが、隙間が大きいので超広角レンズなら撮影も可能だ。

余談だがデキ1号・3号はまだ車籍があるが、現在は自走できず、高崎駅構内の車庫に留置されている。

安中市内に入ったところで昼食を摂り、取材する部品メーカーへ移動。浅間山と妙義山、榛名山に囲まれた風光明媚なところだった。

取材現場からは妙義山はもとより浅間山まで臨めるという絶好のロケーションだった。

取材の内容は3月発売のMFiをご覧頂くとしてひとつだけ。提示された部品の中にもの凄く見慣れたグリップがあった。聞いてみたところ2000年代前半のSUBARU車に採用されていたとのこと。なるほどBL5レガシィB4の車内にあったヤツだ。B4から乗り換えてまだ1年経ってはいないが懐かしさを感じた。

2000年代前半のレガシィオーナーなら、このグリップにピンとくるはず!
昨年まで乗っていたBL5レガシィB4の写真を見てみたが、やはりグリップの形はそっくりだ。
上信電鉄の電車を撮影。この車両は高崎エリアで運用していたJR東日本の車両を譲受したもので、現在は主力となっている。

取材後も少しだけ上信電鉄を撮影。

線路脇にある浅間堤公園にBRZを駐めて撮影。トイレもあるので家族連れにもオススメだ。

帰りは渋滞もなくスムーズに帰ることができた。往復で256kmのドライブ。今後もMFiの取材でBRZを出すことが多くなりそうだ。

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著者プロフィール

松沼 猛 近影

松沼 猛

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる…