アグレッシブな表情と充実装備でライバルを圧倒「トヨタ・ヴォクシー」【最新ミニバン 車種別解説 TOYOTA VOXY】

3代目まで使用されたプラットフォームを一新、最先端の装備を纏って登場した「トヨタ・ヴォクシー」。ボディは3ナンバーサイズになり、ワイルドでアグレッシブなエクステリアはエアロ仕様となったこともあり迫力が増した。装備も降車アシストなど細かな配慮が随所に光っている。
REPORT:青山尚暉(本文)/山本晋也(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:佐々木萌

先進装備や快適性が大幅進化 クラストップレベルの省燃費

4代目となるヴォクシーは、3代目まで使われていた1990年代からのプラットフォームを一新。トヨタ最新のTNGA GA-Cプラットフォームに刷新するとともに、先進運転支援機能をトヨタ最新、最先端のものにいきなりアップデート。

エクステリア

ハイブリッド、ガソリン車のいずれも上級グレードのFF車のみ17インチのアルミホイールが与えられる。その他グレードや4WD車は16インチ仕様。
全グレードで3ナンバーサイズのボディとなっているが、狭い道でのすれ違いや駐車場などの取り回しにおいても5ナンバーサイズに比してネガを意識することはないだろう。リヤゲートは扱いやすいが、電動パワータイプを含むセットオプションでグレードアップするのもお薦め。なお、サイドウインドウ下部のステンレスモールは上級グレードの専用装備だ。

先進装備や室内空間の快適性、使い勝手、さらには第五世代となる一新されたハイブリッドシステム、前車との接近やカーブ手前制御まで行なう、トヨタセーフティセンスに含まれるプロアクティブドライビングアシスト、トヨタ最新のアドバンストドライブやスマホでノア/ヴォクシーをラジコンのようにも扱える先進の駐車支援システム、車内Wi-FiWなどをフル搭載(オプションを含む)。ライバルを青ざめさせるに十分と言っていい内容、進化ぶりなのである。

乗降性

4代目ヴォクシーの特徴が、全幅1730㎜の3ナンバーサイズに統一され、一段とアグレッシブな表情、弩級のオラオラ顔となるエアロ仕様のみになった点。パワートレインはガソリン車が2.0ℓダイナミックフォースエンジン+10速!CVTの組み合わせ。WLTCWモード燃費はクラス最上の15.0㎞/ℓを達成。一方、最新の第五世代を投入したハイブリッドモデルは先代比でモーター16%、バッテリー15%の出力アップを果たし、WLTCモード燃費はこちらもクラストップレベルの最高23.3㎞/ℓを誇る。

インストルメントパネル

通常のドライビングポジションでボンネットはほとんど見えず、ノーズ位置の把握は難しい。メーター中央の7インチのインフォメーションディスプレイは上級グレードに装備。

装備面での進化も著しい。インパネセンターにはコネクティッドナビ対応の8インチのディスプレイオーディオ、または上級のエージェント機能を持つ10.5インチのディスプレイオーディオ+(プラス)を用意。スライドドア部分のステップからの乗降性を高めるユニバーサルステップが非パワーのカラクリ機構となり税込み3万3000円で装備できる点や、テールゲートが非パワー仕様でも、任意の位置で止められるようになった配慮もうれしい。最先端安全機能の降車アシストなどもライバルにない安全面での強みになる。

居住性

パッケージについては大きな変更がある。先代の7人乗り2列目キャプテンシートは横スライドでベンチシート化できたのだが、4代目は横スライド機構を廃止。新型では横スライドなしでの〝ストレート超ロングスライド〞を実現。これにより、超ロングスライド時でもUSBソケットをふたつ完備した折り畳み式テーブルが使え、、また2/3列目席スルー(車内移動)が可能となるメリットをもたらしている。

うれしい装備

7人乗り仕様に備わる2列目キャプテンシートは、サードシートを格納すると745㎜の超ロングスライドが可能。両側アームレストやオットマンも備わり、リラックスモードでの快適性はワンランク上だ。
3列目シートの格納は跳ね上げ式だが、ダンパーなどが絶妙に設計されており、軽い力で簡単に操作できるのはうれしい。
月間販売台数    7641台(23年5月~10月平均値)
現行型発表     22年1月
WLTCモード燃費   23.0 ㎞/ℓ※「HYBRID」系のFF車

ラゲッジルーム

また、左右ハネ上げ格納式の3列目席の操作性も進化。ハネ上げ、固定までワンタッチで行なえるのだ。そんなヴォクシーのハイブリッド「S―Z(FF)」を走らせれば、モーター駆動によるスムーズで静かな発進が印象的。運転席であれば車内の静かさもハイレベル。17インチタイヤによる乗り心地もなかなかで、段差乗り越え時の収束が速く、フラットで快適。カーブでの重心の高さもまず感じず、山道、高速道路のカーブも車体の傾き最小限のまま、想像以上に安定感・安心感たっぷりに走り抜けられるのだ。ただし、エンジンを高回転まで回す場面ではいきなりエンジンノイズの騒々しさが気になる。3列目席ではロードノイズの侵入の大きさが惜しまれる。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.155「2024 最新ミニバンのすべて」の再構成です。

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