マゴタンは、「パサート」の中国市場版として一汽VWが開発、販売している4ドアセダンだ。
フロントエンドでは、スリムなヘッドライトを装備し、それをLEDライトバーで接続、中央にはVWバッジが点灯している。また後部では、スポーティなトランクリッドスポイラーを装着、最新のLEDグラフィックを備えるスリムなテールライト、LEDストリップライトも確認できる。
しかし、最も注目すべきはそのコックピットで、豪華なトリプルスクリーンが配置されている。近年の新型モデルでは、ハイテク機能がますます一般的になりつつあるが、通常トリプルディスプレイセットアップは、プレミアムモデルに限定されている。しかしVWは、助手席側のタッチスクリーンにより、中国での技術的水準を引き上げ、この常識に挑戦することを目指しているようだ。
リークされた画像では、デジタルインストルメントクラスターと、中央の大型タッチスクリーンに加えて、助手席側にも長方形のスクリーン(タッチコントロールがあるように見える)も備えており、ポルシェやメルセデス・ベンツの新型モデルに見られるセットアップを反映している。
このようなセットアップが、特定の車両や市場に限定されていないことが多いことを考慮すると、このVW グループ内の他のモデルでも提供される可能性があると予想するのが自然だろう。
また中国の顧客は、特にハイテク機能に関心があり、VWは市場シェアの回復に懸命に取り組んでいるため、マゴタンがこの機能を提供するのは理にかなっている。このセットアップが今後他の地域でいつ提供されるか(または提供されるかどうか) は不明だが、マゴタンはダッシュボードに3つのディスプレイを備えた初のMQB Evoベースのモデルになることは間違いない。
中国工業情報化省の発表によると、マゴタン次期型は最高出力220psを発揮する2.0Lターボエンジンを搭載する。ただし、中国メディアは、このモデルには最高出力160psの1.5Lターボエンジンも搭載される可能性があると報じている。